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米国でもワクチン接種が始まる

  その後に待ち構えている 「ストレス」、「闘争」          

 
 

 
 


マイナス75℃の冷凍庫から出荷されるワクチン。

 
 


コロナ禍に見舞われる中、世界は様々な難問に遭遇し混乱の度合いを増す一方である。そうした状況下、イギリスとロシアでは9日からワクチンの接種が始まっており、それに次いで米国でも昨日からファイザーのワクチン50万回分の配給が始まり、今週中には300万回分が支給され、接種されることになるようである。

ABCニュースはミシガン州のファイザー社から−75℃の冷凍庫にワクチンを積んだトラックが出発する姿を映しながら、いよいよ「希望の光」が全国に向かって発送されることになったと、伝えていた。今回の発送がどれだけの希望の光となるか、 確かなことは予測できない。

希望する全国民に接種が可能となるのにはまだ半年余の期間が必要のようで、また、ワクチン接種を首を長くして待つ人々がいる一方、接種を受けるつもりはないとする人々が45%近くに達しているからである。

問題は1日の感染者数が20万人、死者数が3000人を超えてきている現在の状況が、これから先、下降曲線を描くことになるか、それともさらに拡大することになるかどうかである。既にお伝えしたように、十数年前に世に出たウエブポットによると、今回と同様のウイルス化が2009年に発生し、その年の夏は世界の民衆にとって失望の夏となる、伝えられていた。

それが10年程ずれた後、コロナ禍となって今世界はその渦中にあるわけであるが、そのウエブポットには、春から夏に経験する失業と経済の停滞は、秋に始まる苦難とは比べ物にならない。11月から の1年間、米国を支配するキーワードは「不況」「ストレス」「闘争」である、と記されている。そして現実に、今、米国も世界もそうした状況 に向かって進んでいるのである。

 
 

 
 


ミシガン州のファイザー社の製造工場から運び出されるワクチン。

 

 

となると、これから先のコロナ禍の状況は年を越したあたりから一段と厳しくなり、夏場に向かって進んでいき、来年いっぱいは脱却することは難しそうである。

私が気になるのは、そうした状況に向かうことになった時、「不況」により世界経済が混乱し、「ストレス」「闘争」によって国民間、多国間による紛争が始まりはしないかという点である。その紛争劇の要因 の一つとなるのが「ワクチン」接種はないかと案じている。

今はワクチンを奪い合う状況とはなっていないが、ウエブポットが予言しているように失業と経済の停滞が急拡大し、感染者と死者数が急拡大することになった時には、国家間、国民の間でワクチンの奪い合いが始まる可能性が大きいからである。

日本のような国は別だが、何事にも国民の意見が2分されている国、その代表が米国でありイギリスであるが、そうした国においては状況によっては、国民同士の間でも紛争が発生し厳しい状況に追い込まれることになるかもしれない。

また、先進国がワクチンの接種でコロナ禍が沈静化に向かっている最中、途上国や後進国において、大量の感染者や死者が発生するようになった時には、世界はワクチンの配分で争いの渦に巻き込まれることになるかもしれない。副作用が発生せず、コロナ禍から多くの人々が無事救われることを祈っている。

コロナ禍で読者の皆さんは気づかずにおられるかもしれないが、最近のニュースを見ていると、コロナ禍以外でも国民間、民族間、宗派間の争いが次々と発生しており、HPで記載することが出来かねる厳しい状況と化している。

そんな中、幸いにも今年は、大きな自然災害には見舞われずに済みそうであるが、来年はコロナ禍に自然災害が加わった厳しい状況に遭遇することになるかもしれないだけに、物心両面における準備はしっかりしておきたいものである。

 

 

 




 

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