中国、次々と進める罪深き漢族への同化政策
新疆ウイグル自治区からチベット自治区、
内モンゴル自治区へ
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チベット人、ウイグル人、モンゴル人はやがて自国語を語ることも出来なくなり、
伝統的な文化も歴史も失われ、その後に待ち構えているのは奴隷的地位である。
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70年前に国を奪われ、中国に同化させられたチベットの人々は
更に悲惨な状況に置かれようとしている。
ダライ・ラマ法王は胸をえぐられる思いにかられているに違いない。
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新疆ウイグル自治区において、ウイグル族に対する格差と人権無視的行為が行なわれており、そうした弾圧政策の最たるものが、自治区のトルファンに設けられた巨大な収容施設に、反中国、反漢民的なウイグル族の100万人余を強制収容し、人権を無視した厳しい思想教育、つまり共産主義教育が行われていることについては、6月25日付の記事「最後のカルマを積む中国」で記した通りである。
こうした政策については米国やヨーロッパ諸国から強い非難が発せられており、習近平政権はそのような事実はないと必死にその事実を隠そうとして
いる。そして、造られた施設はウイグル族に対する中国語教育の場で、収容している人数は1万人ほどであると釈明している。
実はそうした 再教育キャンプ
と同様の施設がチベットにも作られており、そこで新疆ウイグル自治区と同様の強制的な職業訓練計画が行われているとする調査報告を、ワシントンのシンクタンク・ジェームズタウン財団が発表している
のである。
同財団の研究者は、中国当局はチベット人に対して職業訓練のほかに、「軍事訓練」も行っており、これらの「訓練計画」は、「労働規律、中国語、労働倫理」を教え込むことを目的にし、チベット人に対するイデオロギーの教化と同化の一形態でもあると語っている。
報告書によると、すでに5万人近くのチベット人がチベットの工業地域に移送され、3000人以上が中国の他の地域に送られたという。これらは
、新疆ウイグル自治区で行われている職業訓練計画に似ており、そこでは人権を無視した厳しい思想教育、つまり共産主義教育が行われているようである。
また、ロイター通信は「職業訓練所」に移送されたチベット人は、厳しい規律を守る訓練に加え、軍事訓練への参加や軍服の着用を義務付けるなどの軍事的な思想教育を受けなければならないことになっていると報じている。そしてこれらの教育は、いずれもチベット人を心身
共に共産党に服従させることを目的としているようである。
チベットの併合については、中国政府は既にお伝えして来ているように、70年前の併合に際して、僧侶を含めた多くの人々に残虐極まる非道な行為をして為しており、その罪だけでも、身の毛がよだつような地獄絵が待っているのである。
内モンゴル自治区では同化政策に
子供たちも参加して抗議
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内モンゴル自治区の景観
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羊を飼育する人々からも間も、なくモンゴル語が消えてくことになりそうである。
それは、遠からずしてモンゴル族のの歴史と文化が消えていくことを意味している。
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こうした状況をお伝えしようとしていたところ、NHK第一とBS1テレビが同様の問題が内モンゴル自治区でも発生していることを伝えていた。内モンゴル地区でモンゴル人の住民が特に問題としているは、言語をモンゴル語から中国語に変えようとする動きに対する危機感である。
内モンゴル自治区はかってはモンゴル人が中心に住んでいた地域であったが、現在は大量の漢族が移住して人口2400万人。その内モンゴル族は420万人の17%と少数民族となっている
のである。そのモンゴル自治区では漢族の生徒が通う中国語の学校と、モンゴル人が通うモンゴル語の学校の二つに分かれていた。
ところが、中国政府は今月の新学期からモンゴル語の学校でも、小学1年生と中学1年生の「国語と政治、歴史」の授業を中国語に切り替える方針を打ち出したのである。
中国語による「国語」の授業ではモンゴル人としての民族意識をなくすこと、「政治」や「歴史」では愛国心を育て中国共産党の歴史観や価値観を教え込むという狙いがあるようである。
近年、街中の看板などの文字が中国語に変えられており、強い不快感を持つ人々が多くなってきていたが、授業で使われる言語が中国語となることには、自分たちの
言語が失われることになるのではないかという強い危機感が広がり、小学生や中学生の幼い子供たちもが抗議活動に参加することになったのである。
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自国語の授業が無くなることは小中学生にとっても耐えられないことなのである。
輪を作り、列を作って抗議する生徒たち。こんな姿は世界中で見ることはない。
( 南モンゴル人権情報センター提供 )
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米国に拠点を置く人権団体によると、こうした抗議活動に対して
、当局は既に4000人以上を拘束しており、政策に反対する教師に対しては減給や免職処分を実施し、デモに参加した子供たちの写真を公開し、その親
の名前を通知した場合には報奨金を出すとしている。
こうした事態に内モンゴル自治区の事情に詳しい専門家は、これから先、内モンゴル自治区における対立は中国が抱える新たな火種になる可能性は大きく、自治区における住民との対立がこれから先どういう形で出てきて、それをどう抑え込んでいくかに注目していく必要があると語っている。
いずれにしろ、共産党政権が70年余にわたって行ってきたチベット族やウイグル族
、モンゴル族などに対する人権を無視した差別的な政策が、少数民族から歴史や文化、さらには言語までを奪い、彼らを中国人とは遥かに低い地位に
置いて、奴隷的な扱いをしようとしていることを考えれば、その罪の大きさは甚大であることは間違いない。
そうした罪深き罪障を天がいつまでも見逃すことはあり得ない。程なくしてカルマの刈り取りとしての自然災害と一緒になって、彼ら少数民族の反乱が中国国家を
滅亡に導くことは明らかで、我々は遠からずしてその悲惨な姿を目にすることになりそうである。
その惨状の恐ろしさを誰よりも強く感じているのは、他ならぬ習近平自身であるに違いない。
強い憎しみと恨みを持った人々によって、彼は既に我が身がちぎられる姿を夢見し始めているのではなかろうか。最近のテレビに映る顔がそれを物語っている。
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