暦の上では5月半ばなれど気候はすでに初夏。 今年の新緑はなんとも艶やかで、目に映る景色は例年とは違う感じだ。 上段の甲斐駒ヶ岳を見てもらえればお分かりのように、山肌の緑が一段と色濃く感じる。
草花も例年よりかなり早く咲き出した感じで、早朝散策をしていると、初夏に咲く花が目に飛び込んでくる。
花は気温に敏感だ。 ただ、いつもなら10日前後に鳴くカッコウの声がまだ聞こえない。 野鳥と草花とは気温の捉え方が違うのだろうか。
昔から花の命は短いというが、写真を撮っているとその短さを改めて実感する。 当然のことだが、写真撮影は花の盛りを狙う。 毎日が撮影日和ならよいが、最近は雨の日が多く天気の回復を待って出掛けてみると、もう盛りを過ぎて散りかかっている。
花にも長く咲き続ける花と、盛りが短いものがある。 一般的に小さな花は長寿だが、大きな花は盛りが短いものが多い。 中でもボタンやアヤメ類などの盛りは極めて短く2〜3日がいいとこ。 近場だと続けて通えばチャンスに巡り会えるが、場所が遠い
とタイミングを合わせるのが大変だ。
多少の苦労はあっても、いつものことながら花を撮影している最中は心がなごむ。
まさに可憐な花たちが、聖なるエネルギーを発して心を癒してくれる至福の一時である。 大変なのは家に帰って花の名前を探す時だ。
もともと花の名前など「タンポポ」と「菜の花」ぐらいしか知らなかった私だから、読者が想像する以上に苦労する( (^_^) )。
せめてキク科とかバラ科とかだけでも、分かっていると探しやすいのだが、それが分からないと厚い図鑑を一ページ一ページ探していくしかない。 ブログで探す場合も同様だ。 近頃は野草と園芸種が混在しているからなおさら大変だ。 最近は娘が手伝ってくれるので助かるが、それでも結構時間が取られる。 今回も
2日がかりで探したが分からないものもあった。
前回と同様、少しでも読者の心の安らぎに役立って頂けたらと思い、散策の途中で目にした花たちを掲載したのでご覧頂きたい。
間違った名前をつけてしまった花もあるかもしれないが、その節はご容赦頂きたい。
追記
最後まで分からなかった9枚目の写真の花の名前(オノエマンテマ)が分かったので追記しておきます。
最後の写真「クガイソウ」を「ルピナス」に訂正しておきました。