今回も皆様の心を癒して頂くために、徳乃蔵とその周辺に咲く可憐な草花の写真を掲載することにした。
最近花の写真を掲載するたびに思うことは、花の名前を確認することの難しさである。 その典型的な例が、本日掲載した3段目のルピナスの手前で咲いている白い花。 私の住む町ではよく見かける
ごくありふれた花であるが、「マーガレット」とか「ジョチュウギク」と呼ぶ人が多い。 しかし、花弁の枚数や葉の形を見ると、少々違う感じがしたので、時間をかけて調べ
てみたところ、「フランスギク」が正解であった。
下の写真を見てもらえれば、マーガレットやジョチュウギクの葉は三つ葉になっているが、フランスギクは一枚葉である。 人はとかく誰かから教えられると、そのまま信じてしまう
傾向が強い。 そして、それをまた他人に伝えてしまう。 こうして間違いが次第に流布してしまうことになるようだ。
近所を散策しながら花を撮影している最中は、心が癒され楽しい気分なのだが、帰宅して名前を探すとなると、状況は一変して大変。 すぐに名前の分かる花もあるが、何日かけても見つからない花もあり、
中には「日本の野草」や「園芸植物」などの600ページを超す図鑑を一ページ、一ページチェックしても出てこないものある。
4段目に掲載したバイカ(梅花)もその中の一つ。 いくら探しても見つからない。 何日か調べて諦めかけたところ、娘がよく似ているバイカウツギという名の花を見つけてくれた。 その解説を読んでいると、バイカとバイカウツギは花も葉もそっくりで、4枚と5枚、花弁の枚数が違う同じ種であることが分かった。 こうしてようやくバイカ(梅花)に巡り会えた次第である。