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『最後の楽園PERU』展 開催

 
 

 
 


最もエレガントな鳥・シロゴイサギ

青い顔に黒い頭、後頭部に延びた白くて長い飾りバネ。 シロゴイサギはマヌーで最もエレガントな鳥と言われているだけあって、着飾ったその姿は実に優雅で艶やかである。 しかし、最近その数が激減しており、 めったに見ることが出来なくなって来ている。 現に、私が訪ねたサルバドール湖は、観察できる頻度が比較的高いと 言われている場所なのに、3回の訪問の内、1度しかその姿を見ることが出来なかった。  こうして鳥たちは次々と姿を消し始めているのだ。

 
 

秘境・アマゾン源流の写真 

     

インカ時代の首都・クスコからアンデス山脈を越えると、そこには広大な熱帯雨霧林「マヌー国立公園」が広がっている。ユネスコの世界遺産にも登録されたこの国立公園は、マヌー川流域の標高300メートルの低地から、4000メートルのアンデス山脈まで、実に3700メートルの高低差の中にある。

この大きな高低差が生み出した生態系の中に、鳥類850種、哺乳類100種、植物5000種類もの貴重な動植物が生息している。しかし、これらの動植物も近年の無制限な焼き畑農業や森林の伐採によって、日に日にその姿を消し始めている。

インカの遺跡探索や学校建設で高地のアンデス山中や低地のジャングルを訪ね歩く内に、マヌー川流域に生息する鳥獣たちの姿に興味をひかれ、アマゾン川源流域へと入っていくようになった。 あれから足かけ5年、3回の訪問で撮影した鳥獣や蝶、珍しい草花などの数は、いつの間にかかなりの数に達した。

その中には今となっては撮影はおろか、姿さえ見ることの出来なくなったものも幾つか出てきている。 そうした貴重な写真を見て頂 き、一人でも多くの方に自然保護の必要性を身近なものとして実感して頂くことができたらと考え出版したのが、写真集『最後の楽園・PERU』 であった。 

写真展は一昨年から3回に分けて展示してきたが、今回はその最終回である。  上段のシロゴイサギをはじめ多くの野鳥や動物たちの写真は、他では見ることが出来ないはずである。 是非ご来館されて大型サイズの迫力ある写真で、ゆっくりとアマゾン源流の自然を堪能して頂ければと思っている。 

 



 

マミジロ・ミヤビゲラ

キツツキの仲間、かぎ爪と
強い尾羽を使って体を支え
ながら木の枝を伝い歩く。
木の中に虫を見つけると、鋭い
クチバシで穴を開け、トゲのある
舌で虫を引き出して食べる

アメリカ・ヘビウ

 


ツノ・サケビドリ

この鳥の奇妙な名前は、
前頭部に針金のような細長い「角」を持っていることと、
大きな鳴き声がまるで「叫び声」を上げているように聞こ
えることから来ている。
 

 


 

魚をほおばる
オオカワウソ


極楽の一時
 

キサントクレス・ドクチョウ




 

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