徳乃蔵に来館された方はご存じだと思うが、前庭にはイチョウやヤマボウシと一緒に、モミジとカエデの大木がある。 カエデの樹齢はかなり古く、植木屋さんによると300年ぐらいは経っているよう
である。 座敷蔵の建造が江戸中期頃なので、ほぼ同じ年代となる。
皆さんカエデの木は見たことがあると思うが、葉の先に咲く花の姿はご覧になったことがないかもしれない。 カエデは今頃の時期になると小さな花を咲かす。
それは紅色の可愛らしい花である。 掲載したのでご覧になって頂きたい。
また我が家の庭先にツツジ系の「サラサドウダン」という木が植えられている。 一般的なツツジより背が高く高さは2メートル半ほど。 ツツジ系であるが一般のツツジのような赤や白の花を咲かせることはない。
1センチ半にも満たないほどの小さなフウリンに似た可愛らしい花を、枝の先に10個ほどづつつけている。 それゆえ別名が「フウリンツツジ」とも呼ばれている。 この花も恐らく皆さんご覧になられたことがないのではなかろうか。
今の時期、近所を散策しているとアヤメやジャーマンアイリスが目につく。 いずれが「アヤメ」か「カキツバタ」と言われるように、アヤメとカキツバタ、それにハナショウブ(花菖蒲)はなかなか区別がつけにくい。 最近は
「ジャーマンアイリス」などが加わってアヤメ科の花はさらに種類が多くなり、ますます見分けがつけにくくなっている。
そこで、今回アヤメとカキツバタ、ハナショウブの見分け方が分かるように、花弁の特徴を記した図を添付したので、下図を見て頂きたい。 この図柄を参考にして見て頂ければ、
すぐに見分けがつくはずだ。