昨日は全国各地で今年一番の暖かさ、夏日のエリアが多かったようだ。 八ヶ岳山麓でも23度を超しており、観光地ではアイスクリームを食する方が多かったようで驚きだ。 とはいえ、桜の開花は西日本では例年に比べ5日も遅くれており、関西地区では記録的な遅さだったようである。
私の家の周辺は今は梅の花の盛りで、桜は今週末頃が見頃となりそうであるが、同じ北杜市でも標高が880メートルの徳乃蔵に比べると200メートルほど低いサントリーの工場のある釜無川一帯
では既に桜が満開。 昨日は時間をとって、例年より5日遅れで開花し、数日前に満開となった実相寺の桜を撮りに行ってきた。
実相寺の桜は日本三大桜の一つで樹齢は約2000年。 近年、樹勢が急速に衰退してきていたが、2001年から4年間かけて弱った根に活力を取り戻すために、養分と有用な土壌
や微生物に飛んだ客土の入れ替えが行われた結果、再び蘇って色鮮やかな花を咲かせている。
それにしても、長寿のこの桜はなんとも長い間、多くの人々に感動と喜びを与え続けて来たことか。大変な徳積みの桜である。 この寺を訪れるたびに思い出すのは、数年前に霊界に旅立たれたご住職が書き残された人生訓である。「欲深き人の心と降る雪は、積もるにつけて道を失う」。
物や金が全てと思い込み、精神性をないがしろにして人の道を踏み外そうとしている人々に、是非とも読んで欲しい一句である。 日曜日の来客の合間をぬっての撮影であったので、 自信のある写真が撮れなかったが、ご覧頂いて少しでも心の安らぎに役だって頂ければ幸いである。
徳乃蔵の「愛猫チロ・大還暦展」も、残すところあと2週間。 120才近くに達したチロであるが、今日も元気で私を励まし続けてくれている。 2階の窓から来館者を眺めて目を細めている姿を見ていると、
樹齢2000年の桜が多くの観光客に喜んでいるのと同様、チロも嬉しいに違いない。 ご多忙とは思うが、是非ご都合をつけてご来館頂き、チロの発する癒やしのエネルギーで心を癒して頂けれることを願っている。