1月31日、自宅の窓から眺めた八ヶ岳が前日の雪に覆われて、なんとも美しかったので、撮影に出掛けることにした。 ほぼ南北に連なっている八ヶ岳連峰を撮るには、南側の私の自宅方面から撮る方法と東側の清里、野辺山、明野方面から撮る方法、もう一つは西側の長野県の諏訪方面から撮る方法の3通りがある。
標高2899mの主峰・赤岳をメインに撮ろうとするなら東側方面、特にアップで撮るなら野辺山まで足を延ばすのが一番。 一方、南から北へと
伸びる幾つかの峰々が連なった連峰の姿を望むなら、諏訪・茅野方面からが最高。 ただ、山並みが森で隠れてしまう場所が多いので、撮影場所を選ぶのに多少時間はかかるかもしれない。
今回は先ず、茅野方面から白銀に覆われた連峰の姿を撮影することにした。 写真 F
を見て頂ければ輝くばかりの連峰の美しさがお分かりになるはずだ。 さらに最高峰・赤岳と阿弥陀岳をアップでとらえたのが上段の写真と写真Gである。
そのあと、安曇野インターの近くにある白鳥湖に向かう。 途中、諏訪湖の西側湖岸から、連峰を背景にした諏訪湖を撮影(写真D)。 思っていた以上に絵になる景観が撮れた。 白鳥湖は15〜16年にわたって餌付けをして来ていることもあって、シベリアから越冬してきた白鳥たちが、マガモやオオバン、キンクロハジロなどのカモ類と一緒に群れている。
まさに冬の風物詩である。
たくさんの方が八ヶ岳山麓に別荘を持っておられるが、そのほとんどが夏場から秋に利用しておられるようである。 厳しい寒さと降雪を避けてのことだと思われるが、なんとももったいない話である。厳し寒さの中に浮かぶ、凛(りん)としたすがすがしい八ヶ岳連峰の姿は、夏や秋には味わえない景観である。 厳寒の中に身を置かなければ、流氷を見ることが出来ないのと一緒である。
今のシーズンに徳乃蔵に来られる方は、野辺山方面も茅野方面も1時間以内で行けるので、一度訪ねて見てはいかがだろうか。 電車で来館された方はレンタカーを利用されたら、スノータイヤが用意されているはずなので、多少の雪は大丈夫である。 寒さがなにより苦手という方には、私の写真でも部屋に飾って暖を取りながら、心を癒してもらうしかないかもしれない
(^_^) 。