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5月に入って以降、日本各地で異常な暑さが続いているが、数日前には北海道の北見市で沖縄を超える夏日となっている。 実は読者はご存じないかもしれないが、5月に入って早々の4日に、北海道東部の置戸町では31・2℃と全国で
一番の暑さとなる真夏日を記録しているのだ。 当日の沖縄の温度を調べたら28℃、これでは南北の位置関係が完全に逆さまである。
私が3年前の2014年6月に、十勝平野を訪れた際に、北海道の最高気温となった37・8℃を体験したことは、「十勝平野撮影の旅
@」に記したので覚えておられる方もおられることと思うが、今回の30℃を超す真夏日となったのは、まだ5月4日である。 5月初旬に北の果て北海道
の札幌や北見で、子供たちがアイスクリームを食べている風景は、あまりに異常である。
昨年は、北海道に3つの台風が上陸し、農作物に甚大な被害をもたらしたが、この調子では今年もまた北海道や東北など緯度の高いエリアでは、これまでにない異常
気象に見舞われることになるかもしれない。 北海道から徳乃蔵に来られる方の中には、帯広や北見方面で手広く農業を営んでおられる方もおられるので、心配だ。
緑化と開花の徳乃蔵
八ヶ岳山麓も新緑の候となり、木々の葉が緑化し草花が咲き乱れる季節となった。 腰痛の再発で遠方まで足を伸ばせない状況のため、徳乃蔵周辺の草花を撮影し掲載させて頂いた。 徳
乃蔵の駐車場の周囲で咲いていたタンポポは、1週間ほど前に真っ白な綿毛に変わって飛び散り始めている。
この綿毛はとても軽くて放射状にのびているため、まるで落下傘が空を飛ぶように見える。 小さい子供には不思議に見えるのだろう、孫が茎を持ち綿毛に口を近づけフ〜と吹
いて、高く舞い上がるその姿を興味深そうに眺めている。 私も70年前の幼き頃を思い出した。
実はこの綿毛は秒速が0・5メートル程度の風でも空中を安定して浮遊するので、遠くまで種子が飛ぶことが可能で、 その距離は最大で約10キロともいわれている。 自然の摂理には驚かされる。
私の2階の書斎から眺めると眼下に二種類のカエデが見える。 1週間ほど前に一方の木は葉が一気に赤みを増し、秋の紅葉と変わらないほど美しく紅葉した。 それとは対照的にもう一本の
樹齢300年のカエデの葉は、緑色を増し葉の先に新芽が伸び始めた。
同じカエデの木でありながら、まさに対照的な彩りの変化である。
読読者の中にはモミジとカエデは別種の木で、紅葉するものをモミジ、緑のままの木をカエデと思っておられる方も多いのではないかと思うが、実は両者は同じ
種で、正しい名称はすべて「カエデ」で「モミジ」は俗称(通称)なのである。