カナダで車を使った殺傷事件発生
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カナダで車を使った殺傷事件発生
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9人が死亡、負傷者17名

 
 

 
 

 

負傷者を運ぶ救急隊

 
 

フランスの観光地ニースで2016年7月に80人を超す死者が出た車暴走テロから1年9カ月。 その後、世界各地で車による歩行者殺傷事件が次々と発生して来ているが、今度は安全な国とされているカナダでワゴン車が歩道に突っ込み、またもや多数の死者や負傷者が出る事件が発生するところとなった。

事件が起きたのは現地時間の23日の昼過ぎ、 場所はカナダ最大の都市・トロントの中心街にある主要な大通り。 25歳の男が運転するレンタカーが歩道に突っ込み、16ブロック、2.4キロを時速110〜120キロという猛スピードで走行。 次々と歩行者やバス停で乗車を待つ人々を跳ね、即死に近い人々を含め死者の数は9名、負傷者は16名となった。 

犯人は警察官によって現場で逮捕されたが、犯行の動機や犯行の背景などはまだ不明。 ただ意図的な犯行であることは間違いないだけに、IS(イスラム国)などのイスラム過激派の思想が潜んでいる可能性は高そうだ。

いずれにしろ、こうした残虐非道な行為が日に日にその数を増してきているのを見るにつけ、今の世界がいかに狂気な世界と化して来ているかを実感せざるを得なくなってくる。 なにゆえこんな世の中になってしまったのか。 人の心の中に「多くの魔」が入り込んだことが要因であるが、その元凶となったのは他ならぬ、2001年のニューヨークにおける同時多発テロ「9・11」である。

 
 

 
 



犯人が使ったワゴン車。 フロントの破損状況を見ると犯行の凄さが分かる

 
 

テロ集団と言われるアルカイダなどの組織は2000年に入った段階でアフガニスタンなどに存在していた。 しかし、そうした集団を中東全域に拡散し、新たにハマス、ヒズボラなどのテロ集団を次々と生むことになったのは、他ならぬ9・11同時テロとその後のアフガン戦争、イラク戦争であった。 

その後に新たに登場したのがIS(イスラム国)。 その規模と武装力はアルカイダなどを遥かに凌駕しており、出現後、あっという間にシリアからイラクにかけて「イスラム国」なる小さな国家並みの組織を創り上げてしまった。 そうした背景にイスラエルや米国の一部ユダヤ系組織があったことは既に記した通りである。 こうしてみてみると、米国と言う国がいかに大きなカルマを積んだかが分かろうというものだ。

こうして過激なテロ集団が次々と誕生し、世界はあっという間に悲惨な事件に巻き込まれる事態に陥ることとなったのだ。 最近はあまりニュースでは大きく取り上げられないが、アフガンやイラクでは今もなお30人、50人、100人を超す死者が出る悲惨な爆弾テロが頻繁に発生し、子供や女性を含む一般市民の犠牲者が発生し続けている。 

日本のようにそう言ったテロ事件とは無縁な国に住んでいると、どんなニュースを見ても皆他人事に見えてしまうが、人の命を軽視する風潮を生んでいるこうしたテロ事件は、最近我が国で頻発している奇怪な殺人事件にも影響を及ぼしているのである。 今回のカナダの事件が決して他人事でないことを、しっかりと肝に銘じておく必要がある。 全てが「明日は我が身」なのである。

 

 




 

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