2年ほど前から活動が活発化して来ているハワイ島のキラウエア火山。 昨年の2月には滅多に見ることのなかった噴出するマグマが海に流れ込むという現象が発生し、規模もかなり大きなものとなった。 その後、鎮静化していたようだが、日本時間の5月4日、再び大規模爆発が発生し、非常事態宣言が発令されるところとなったなった。
直近の情報では、今回は溶岩が住宅街に流れ込み、ビッグアイランドでは住宅が焼かれ、台地には亀裂が生じており、近隣の住民1700人に避難勧告が出されているようである。 大事に至らずに済めばよいが、火山の島・ハワイ島だけにハワイに在住されている方々は、これから先不安な日々が続くことになりそうである。
また、噴火の後、日本時間の5日にはハワイ島ではマグニチュード6.9の地震が発生。 震源地はキラウエア火山の南側の山腹。 今回の地震は1975年に起きたマグニチュード7・1の地震以来の規模で、この地震では30人の死傷者が出ている。
今回の地震では沿岸部では5件の地滑りが起き、1万4000世帯が停電。 気がかりなのは、この地震の後、震源地の山腹では5つ目の噴火口が開きだしていることである。 大事にならなければよいのだが。
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火口から離れた地面の割れ目から流れ出ているマグマ
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流れ込んだ溶岩で森林や人家が焼かれる被害が広がっている
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噴火と言えば、先月末、アフリカ大陸の東のマダガスカル島からおよそ800キロほど離れたインド洋に浮かぶレユニオン島の「ピトン・ド・ラ・フルネーズ火山」が、大規模な噴火を起こしている。 その噴火の様子は下の写真を見てもらえれば分かるように、一つの火口から噴火するのではなく、火口の周辺に幾つもの亀裂が生じそこから溶岩が噴出して下に向かって流れ下っている。
フェイスブックに掲載されたその恐ろしい光景を見ると、いつか我が国の火山でもこうした状況が発生するのではと、身の毛がよだつ。 富士山の噴火が始まるまでは心配ないと思うが、富士が赤く染まったら、今は大事に至らずにいる阿蘇や霧島もこのような姿を見せることになるかもしれない。
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ユニオン島の「ピトン・ド・ラ・フルネーズ火山」の噴火。
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