前回、ハワイ島ではキラウエア火山が噴火し、M6・9の地震が発生していることをお伝えしたが、今朝のABCニュースはその後も噴火活動が活発化して来ている様子を伝えていた。 地面には新たな亀裂が2つ生じ、溶岩が流れ出しており、二つの地区からは新たに1800人の避難が始まっている。
火口からは溶岩の噴石が最高690メートルの高さまで噴出しているようだが、最大の懸念は噴火口から二酸化硫黄のガスが漏れ始めていることである。 ガスの濃度が強すぎて家におれなくなった人々が避難し始めている。
少なくとも活動はまだ数週間は続くとされているが、ABCニュースは、多くの住民がこの惨事がこれから先の大惨事に向かう始まりに過ぎないのではないか、と案じているいることを伝えている。
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新たな亀裂が2ヶ所で発生。 溶岩が噴出している。
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冷え固まろうとしている溶岩
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溶岩流によって延焼する住宅 |
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気になる富士山の雪解け状況
3月24の記事「積雪の富士で不思議な現象」はまだ読者の記憶に残っていることと思う。 22日に降った雪で覆われた富士山の山肌が、我が家から眺めて右側、つまり南西側の一角が筋状に溶けて地肌が見えている写真を掲載し、次のような疑問点を記しておいた。
50センチは超していたと思われる降雪の後、22日の夕方4時過ぎから翌朝の8時ごろまでの14時間で、南側の山肌部分だけが筋状に、なにゆえ溶けてしまったのだろうか? 14時間といっても陽の射す日中を挟んでの14時間ではないのだ。 その間の日照時間はわずか1時間半ほどで、山頂部の気温は0度を大幅に下回る夜の寒さの中であったのだ。
あれから1ヶ月半、その後の状況が気になっていたところ、来館者との間で話題になったので、ライブカメラに写された現状を調べてみたところ驚く結果となった。 全体的に雪解けは進んでいるものの、静岡県の富士宮方面から眺めた状況は、下に掲載した写真@を見てもらえればお分かりのように、90%ほど溶けてしまっており、特に中央部の斜面はほとんど雪の姿は見えない状況となっていた。
一方、御殿場付近からの見た写真Aには、五合目付近から頂上にかけて相当量の積雪が残っている姿が写り出されていた。 特に右側(東側)の斜面の残雪量は多い。 富士宮方面からの展望は南西方向、御殿場付近からの展望は南東方向である。
同じ南側でも「南西斜面」と「南東斜面」ではこれだけ残雪量が異なっているのだ。 因みに、河口湖や山中湖など北側斜面からの見た積雪量は、御殿場付近からの展望と同じ位の量となっている。 つまり、南西側の斜面だけが雪解けが異常に進んでいるというわけだ。
毎年の様子を調べているわけではないので断定はできないが、今年の雪溶けの様子が異常であることは間違いなさそうである。 その理由として考えられるのは、南西の斜面の地熱が他に比べて高いということである。 他の斜面の雪解けの様子が例年とあまり変わりがないことを考えると、南西側斜面だけの地熱が今年は例年と違って高温となっていることになる。
龍神様によって上昇を抑えられている溶岩の一部が、南西方面に流れて上昇しているのではないか。 私にはそうとしか思えないのだが、いかがであろうか。 思い違いであってくれるとよいのだが。