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ガザ地区の総合病院で取材した朝日新聞の記者は、医師が「重傷者は左胸を撃たれた
ケースが目立つ。 イスラエル軍はデモ参加者を殺そうとしている」と指摘したと伝えている。 |
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とうとう恐れていた通りの事態となってしまった。 イスラエルとパレスチナとの激しい衝突の発生である。
14日、米国のイスラエル大使館がテルアビブからエルサレムに移され、大使館において盛大な祝典が行われた。 トランプ大統領は出席しなかったが、娘やその婿のクシュナー上級顧問が参加。 またこの日はイスラエルにとっては建国70年の祝日でもあり、イスラエル各地で祝いのパレードや式典が盛大に行われた。
一方、パレスチナにとって15日は、70年前の1948年に75万人がイスラエルによって土地を奪われた「ナクバの日(大破局の日)」であることから、不法に占拠された土地を返せと抗議の集会やデモが行われている。 二つに分裂されたパレスチナ自治区の内、ヨルダン川西岸地区では穏やかなデモが行われたが、南のガザ地区ではトランプ大統領の首都移転発表以来、1ヶ月半にわたって続く抗議デモに火がつくところとなり大変な事態となった。
ガザ地区のイスラエルとの境界線に集まった人々に対して、イスラエル軍が催涙弾と実弾を発射。 石を投げるしか手がない若者に向かって銃の乱射攻撃だから悲惨だ。 抗議と殺戮がほぼ1日続き、パレスチナ人50人以上が死亡、2000人を超す負傷者が出る事態となった。 この1ヶ月半の死者の数はおよそ100人に達し、負傷者の数は10、000人を超えているようである。
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イスラエルにとってこの日はお目出度い日となり、各地で式典やパレードが行われた。
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米国大使館のエルサレム移転式典に参加し、
喜びを語りあうネタニヤフ首相とトランプ大統領の娘婿夫妻。
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国連の人道問題担当官からイスラエルの行為は許されるものではないとして、直ちに軍事的行為を止めるよう要請が出された。
また英、仏、独など欧州各国やロシア、トルコなどからも、トランプ大統領の大使館移転が今回の騒動の火付けとなったことに強い非難の声が上がっている。 トランプ大統領は「エルサレムの地位は未確定であり、大使館はテルアビブに置くべきである」とする国際社会のコンセンサスと決別し、さらには7カ国で結ばれた「イラン核合意」を一方的に破棄したことになる。 これは世界に冠たる覇権国家の為す行為ではない。
それゆえ、こうした一連の大統領の決断は、米国を世界の覇権国家たる地位から引きずり落とし、国家を衰退に向かわせることになるに違いない。 それと同時に、米国はこれまで積んできた大きなカルマの上に、さらなるカルマを積むことになり、これから先米国社会は、一段と厳しい状況に追い込まれることは避けられそうもなさそうだ。
ご承知の通り、今地球は再生に向かっており、時の流れが一段と増してきている時だけに、ローマ帝国の衰退などとは桁違いのスピードで進み、これから先、米国の衰退の勢いは日に日に増して、銃による殺傷事件や天変地異などが、目にみえる形で多発してくることになりそうである。
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パレスチナのヨルダン川西岸地区では、イスラエルに対する抗議デモが穏やかな形で行われた。
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一方、ガザ地区では激しい抗議デモが発生。
イスラエル軍からの催涙弾と実弾攻撃に対し、ひもに結んだ石を投げて抵抗する若者たち。
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次々と負傷者や死者がタンカーで運ばれる。
彼らの思いはイスラエルのカルマとなって、いつか火を吹くことになるに違いない。
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