南米チリで史上最悪の森林火災が発生したのは1月23日頃。 あれから既に半月がたったというのに、未だに鎮火せず消火活動が続いている。 火災は首都サンティアゴ周辺から広がったようであるが、自分がかって訪ねた国の災害のニュースを聞くと、胸が痛む。 しかし、今日のニュースではようやく火の勢いが衰え始めたようなので、ホッとしているところである。
チリは今は真夏、この時期は雨が少なく山火事は毎年起きてはいるようだが、今回の森林火災は熱波と史上最悪の猛暑、それに既に8年前から続いている異常な干ばつが追い打ちをかけ、史上最大規模の火災となってしまったようだ。
ブドウ園や農地が広がる同国中部に甚大な被害が広がっており、人口4000人の町サンタ・オルガが完全に焼失してしまった他、首都サンティアゴでもかなりの被害が出ており、現段階で焼失面積は4000平方キロメートルに達しているようなので、東京都の2倍。 その広さは、東西50キロとすると南北は80キロとなるので、その広大さが分かろうというものだ。
一方、隣国アルゼンチンでも1月中旬から歴史的な巨大森林火災が発生し、先週辺りにようやく鎮火に向かったようである。 こうして一つの山火事を見ても、その大きさがかってないほどの記録的な規模になっており、洪水、地震、噴火、ハリケーン、竜巻など、あらゆる自然災害のどれもが同じ傾向を示している。