今日は季節外れの海外の「冬の嵐」ならぬ「春の嵐」のニュースである。 今年の冬は我が家の周辺でもやけに風の強い日が多く、庭先においた物が飛ばされたり、外を歩くのがしんどいことがしばしばであった。 3月に入っても風の強さが体感温度を下げる日が多く、冬の防寒具を着て歩く日が続いている。
そうした傾向は日本各地で起きているようであるが、海外における状況は一段と厳しく、建物や電柱の倒壊や車の横転、さらには旅客機が滑走路から外に弾かれるなど大きな被害が発生している。 どうやら強風による被害は世界的規模で発生しているようで、今年の風の強さは尋常ではないようである。
先週から今週にかけてヨーロッパ各地では記録的な強風に見舞われており、特にフランスを襲った「春の嵐」では各地で風速40mを越える強烈な風で、沿岸部を中心に被害が相次いでいる。 下段の写真はフランス沿岸部のカマレの街の建物の壁や窓が、強風で吹き飛ばされる瞬間を写したものであるが、最大瞬間風速が53・8メートルというからその凄さの程が分かろうというものだ。
同様な春の嵐は地中海沿岸にも及んでおり、ドラモンやコルシカ島でも最大瞬間風速は51メートル、44メートルに達している。
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壁を覆う鉄板がはぎ取られ、鉄筋コンクリートが崩れ始めている。
我が国では滅多に見られない光景である。
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米国も全土で嵐に遭遇
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米国全土が強風にさらされている
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一方、ハリケーンや洪水、竜巻など記録的な自然災害に見舞われ続けている、自然災害のメッカと化した米国もまた、同様な状況に見舞われている。 その範囲はほぼ米国全土に及んでおり、中でも3日ほど前から大きな被害に遭っているのが中西部から北東部一帯。 ミシガン州では強風による大規模な山火事で死者が出たり、電柱がなぎ倒されて、何十万世帯が停電に見舞われている。
ウイスコンシン州では高速道路を走る巨大なトラクターが横転、ペンシルバニア州では多くの乗車が道路外に飛ばされたり、玉突き事故などの被害が発生している。 またニューヨーク市のラガーディア空港では強風で旅客機が滑走路から弾かれて、飛行が出来なくなるトラブルも発生している。
昨日からの北東部を襲い始めている新たな冬の嵐は降雪を伴っており、来週前半にはバージニア州からマサチューセッツ州にかけて、30センチに達する「春の大雪」とマイナス10度を下回る「強烈な寒波」に見舞われる可能性が出ているようだ。 このところ春の陽気が続いていた米国各地は、一気に真冬に逆戻りである。
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大型タンクローリーが強風で横転
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