オーストラリアの干ばつと森林火災
養蜂家と農家に被害拡大
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オーストラリア北東部の干ばつと森林火災は養蜂家と農家に甚大な被害を与えている。
(オーストラリアABC) |
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今朝のオーストラリアABCテレビは、オーストラリアのクイーンズランドなど北東部一帯が極度の干ばつと森林火災に見舞われており、養蜂家や農家に甚大な被害をもたらしていることを伝えていた。
オーストラリアの北東部といえば、私がニュージーランドを訪ねた2011年の1月に、大規模な干ばつと森林火災に見舞われていたことを思い出す。あれからオーストラリアでは干ばつや洪水、森林火災などの被害を発生し続けており、2年前には巨大サイクロンにより、農業に甚大な被害が出たばかりである。
こうした状況のため、農業立国で野菜などの輸出国であったオーストラリアは、近年、カナダあたりから野菜を輸入する状況が続いている。そんなオーストラリアでは、今年の干ばつで河もダムも干上がりミツバチに必要な水が不足する一方、ミツバチが蜜を集める花の木が枯れ足り燃えてしまい、蜂蜜の製造が出来ない状況に追い込まれている。
今はまさに蜂たちが受粉する時期だけに養蜂家にとっては一大事で、蜂蜜を製造できない養蜂家は史上最悪の被害をうけており、養蜂から転職せねばならない状況に追い込まれているようである。
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蜂たちが水を飲めずに次々と死んでしまうため、ミツバチの巣に水をかける農家。
養蜂家は何十年も養蜂を営んでいるが、こんなことは初めてだと語っていた。
今オーストラリアがいや世界が、いかに異常な事態に陥っているかを示しているようだ。
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養蜂とハチミツといえば、2011年にニュージーランド訪問中に離島・オタマテアで養蜂家のジョンさんを訪ねた際に、ポリバケツに入った高価な「マヌカ蜂蜜」を、紅茶に入れたりパンにつけたり好き放題頂いたことを思い出す。甘党の私には忘れられない思い出である。
蜂の生態系が人間社会と非常に似通っており、マヤに残された絵文書には、古代マヤ人が蜂の生態を熱心に研究した結果が記されており、マヤ人たちはそこから自分たの社会基盤を作ってい行く上で多くのヒントを得ていたようである。
蜂の生態から人間が社会基盤を学ぶなどということは読者に信じられないかもしれないが、それは紛れもない事実であるようだ。この点に関しては、ドン・アレハンドロ長老と一緒に来日された、マヤの昆虫学者で蜂に関する世界的な研究家であるフリオ・ロペス博士が、次のように熱く語っておられたからである。
「グアテマラのチチェンイッツアに代表されるピラミッドが皆9層構造となっているのも、蜂たちの「9層の巣作り」から学んでいたことを示しています」 そうした点を考えると、私には聖なる蜂たちが大干ばつと森林火災で大量死したり、蜜も作れなくなっていることは、人類の未来を暗示しているように思えてならないのだ。
私が特に希望したわけではないのに、ポロハウ長老がオタマテア島に案内してくれたのには、こうしたことを知らしめる目的があったのではないだろうか。
関心のある方は『世界に散った龍蛇族よ!』を読み直して見られたらいかがだろうか。
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ニュージーランドを訪問時に見た養蜂家の蜂たち。
蜂の数が上段の写真とは違うことが分かる。 (2011年、オタマテア島で撮影)
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