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     保護より開発優先がもたらす人類の暗い未来

 
 

 
 


南米の9か国に広がるアマゾン。この緑に覆われた広大なアマゾンは酸素を供給し、
炭酸ガスを吸収し続けてきたが、今、人間の手によって急速に縮小に向かっている。
 

 
 

 
 


それなのに人間はそんな貴重な森林を破壊し続け、
目先の金儲けに必死になっている。

 
 

アマゾンの危機的状況については「ブラジル新大統領登場でアマゾンに危機迫る」アマゾンで燃え広がる森林火災」「ボルソナル大統領G7の支援受け入れ」などで、すでに何度かお伝えして 来ているが、アマゾンの森林焼失の現状を伝える新たな情報を得たのでお伝えすることにする。

先ず、先ず読者に知っておいてほしいのは、古くからアマゾンに住む先住民たちによる焼き畑農業は熱帯雨林の減少化にはほとんど影響を及ぼしていないという点である。彼らが焼く森林の面積は極めて小規模であり、燃え広がらないように村の青年たちは小型の消火器をもって延焼を防ぐ努力をしているからである。 因みに写真に写っている消火器(下段写真参照)は日本の慈善団体から送られた消火器である。

今、アマゾンを危機的状況に追い込んでいる森林消滅の巨大化には 二つの要因がある。それは違法伐採と森林火災で、一般的には森林火災に目が向けられているが、違法伐採の面積もかなり大きくなっている ようである。

今年の焼失面積は前年に比べて80%増加しており、1〜7月だけで1万8600平方キロメートル、福岡と佐賀、長崎、熊本の各県の合計面積 に達している。その一方で、違法伐採による消失面積も前年に比べて倍近くに達しており、4700平方キロメートルと急増している のだ。

 
 

 
 


いま先住民たちは焼き畑を作る際の森林火災が必要以上に
拡大しないように、防災服を身にまとい消火器具を使って防いでいる。
 

 
 

 
 


熱帯雨林の中の「落ち葉」はかっては湿っていたが、今はカラカラの状態となっている。
これでは森林の自然発火の頻度が増し、延焼の規模が増してもおかしくない。
 

 
 

 
 


彼らが焼き畑で栽培する野菜は「長いも」に似た「キャツサバ」で、
木々の間で育てるので木を根元まで焼き払う必要はないようである。
 

 
 

それでは、焼失面積の急増の要因は何か? それは以下の3点である。

@ 最近の温暖化によって乾燥化が進んで来ていることから、自然発生的な出火の頻度と
  その規模が大きくなって来ていること。
A 放牧や農家を経営しているブラジル農民たちが規模を拡大するために行う放火が急増
  していること。これを後押ししているのが今年1月に就任したボルソナル大統領の
  環境保護より開発を優先する姿勢である。

B 地下にある豊富な貴金属類を採取するための海外の金儲け企業による伐採と放火。
 

@については、出火の頻度と規模が増して来ているため、火災の発生が先住民たちによって発見されても、彼らの手では防ぎ切れなくなっているようである。こうしたケースでは政府が航空機や消火隊の力を使って防ぐしかなく、それをいかに力を入れて行うかはブラジル政府次第である。

しかし、ボルソナル大統領がアマゾンの開発優先を政策の柱に掲げて登場しているだけに、どこまで防ぎ切れるかは不透明である。もしも、消火活動への力の入れ方が減少するようなら、自然発火による森林消滅は今後さらに増加することになりそうである。

最大の問題はAとBである。Aのケースで焼き払われて作られた農地の写真(下に掲載)を見てもらえれば分かるように、その面積は実に広大で 、先住民の人々の焼き畑とは桁が違が違っている。

また、長年にわたって行なわれて来ているBの外国企業による伐採と火災も、航空機や巨大な工作機器を使って行われているため 、その森林破壊の面積は巨大で、その度合いも年々増して来ているようなので、心配である。

最新のデーターによると既にアマゾンの焼失面積は15%に達しており、このままの状況が続くようなら遠からずして、20〜30%へと拡大すること は避けらえそうもなさそうである。その結果、発生する酸素の放出減少と二酸化炭素の吸収の減少によって、温暖化はさらに進んで乾燥化し、ますます自然発火を進める悪循環に陥ることになりそうである。 当然そこに生息している動植物も激減することになるだけに、なんとも悲しいことである。

 
 

 
 


上空から眺めた広大な農地。 こうして緑に覆われたアマゾンはいま次第に
その姿を消していっているのである。  (写真はNHK・BS局「国際報道」より)
 

 
 

 
 

こうして人間は自分自身が住んでいる地球という惑星の環境を破壊し続け、動植物の住めない星へと化そうとしているのである。地下からは石炭や石油、天然ガスを採取して巨大な空洞を作り、原爆や水爆の実験で地殻を破壊し大気を汚染。そしてアマゾンという大事な森林を伐採 し焼失し続けて酸素の供給源を断ち、多くの生命体の生命を奪って来ているのである。

長きにわたって人類によって壊され汚されてきた地球が今、どっぷりと湯船に浸かって汚れを落とし、汚物を排出して原始の地球に生まれ変わろうとしているのは、 生命を宿す星としての限界に達しているからである。

そうした状況下、我々人間には生まれ変わった原始の3次元地球へ再生することと、新たに誕生する高次元世界への再生する二つの道が用意されているのである。 あなたはどの道を望みますか? 天はあなたの選択肢をじっと見守っているのです。

こうしたアマゾンの減少で私が一番心配しているのは、300万種に及ぶ動植物に対する影響である。すでに植物、動物ともにかなり減少が進んでいることは間違いなく、そうした状況は私が3回にわたって訪ねた体験だけでも実感できるほどである。

私の写真集「最後の楽園PERU」に掲載している野鳥たちの中にも、既に目にすることが出来なくなっているものも多くいるようである。先日ペルーアマゾンから戻ってきたセサル・ラトーレ氏は、写真集に掲載された80種類を超す野鳥や多くの蝶や動物たちの映像は、いま大変貴重な写真となってしまったので、大切に保管して頂きたいと語っていた。

表紙を飾った「アンデスイワドリ」など多くの野鳥たちの姿は、滅多に見ることが出来なくなってしまっており、下段に掲載した「ジャノメドリ」は消滅危惧種に入りそうである。

 
 

 
 


アンデスイワドリ
 

 
 

 
 


絶滅種になろうとしている「ジャノメドリ」

 

 

追記

 

前回、26日(日)には不在のご案内を書きましたが、出かける予定をキャンセルしましたので、ご来館頂ければお逢いさせていただきますので、ご承知ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 




 

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