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区会選挙で大勝利し、手を挙げたり飛び跳ねたりして喜ぶ民主派の若者たち。

 
 


香港での半年近く続く政府に対する抗議デモ。逮捕者や負傷者が多発し、その規模は増す一方である。そうした中、先週の日曜日に香港で行われた区会選挙の行方が注目されていた。その結果が、デモを支持する民主派の圧倒的勝利に終わったことは、既に読者はご承知のことと思う。

なんといっても驚かされたのは、その投票率の高さであった。1997年に香港がイギリスから中国に返還されてから、これまでに行われた全ての選挙の中で最高の投票率で、71.2%。前回を24ポイントも上回る高い数値となった。いかに今の香港情勢に市民の関心が深かったかが伺える数値であった。

選挙の結果も又驚きであった。区議会452議席の内の25%強の議席しか持たなかった民主派が、85%に達する385議席を確保。反対に65%程を保持していた親中派は10%強の59議席と激減、まさに真っ逆さまの結果となってしまった。

問題はこれからの香港の行方である。林鄭行政長官は今回の選挙結果を「政府への不満と受け止める」と語っているが、長官は親中派で中国の周主席と親しいだけに、民主派が掲げている 要求を全面的に受け入れる可能性はゼロに近い。それゆえ、半年間にわたる混乱が急速に収束することは難しく、これから先の若者たちの抗議デモの行方が心配である。

一方、中国政府にとっても今回の選挙結果は予想外であり、ショックが大きかったことは間違いない。それを裏付けているのが、今回の選挙結果を中国 の国営メディアでは一切報道していないことである。国営メディアだけでなく、日本のNHKテレビの報道も香港選挙の報道に移った瞬間に遮断され、画面は暗くなっている。

中国政府が今回の選挙結果に神経をとがらしていることは間違いないだけに、これから先の抗議デモに香港駐留の中国軍を差し向けることや、 「香港支援法案」を可決した米国との新たな対立の火種にならないか気になるところである。
 

 
 

 
 


香港政府トップの林鄭行政長官は中国寄りだけに、
これから先も香港の混乱は続くことになりそうである。

 
 

 

中国政府のウイグル族への人権侵害
               内部文書で明らかに

 
 

 
 


陸橋の先に見える3棟の白い巨大な建物が、ウイグル自治区にある中国政府が
職業訓練センターと言っている施設。
ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)
によると、
それは国際社会が案じていた通りの「強制収容所」であった。
 (オーストラリアABC )

 
 

かねてから世界各国から懸念の声が上がっているのが、中国政府のウイグル族に対する弾圧行為である。最近特に問題になっているのが、新疆ウイグル自治区に造られたウイグル族の強制収容所での人権侵害問題である。

こうした国際社会からの批判に対して、施設を中国政府は「就労支援センター」とか「再教育施設」と呼んでおり、そこはウイグル族の人々が宗教やテロからの悪影響を受けないように収容し、様々な習い事や職業訓練、中国語を学んでもらうための施設であると言い続けてきていた。

しかし、24日、世界各国の記者が作る団体ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)が中国政府が、新疆ウイグル自治区でウイグル族に対して行っている監視活動や収容施設の運用に関する内部文書を公開したことによって、改めてその実態が明らかとなった。

それによると、そこに収容されているウイグル族の中には、中国政府が言うような過激派やテロリストなどおらず、そのほとんどが一般市民であった。彼らはイスラム教を信じ、ウイグル族としての自覚を持つ人々たちで、 自治区に一緒に住む中国人との違いといえば、漢民族ではないということだけであった。
 

 
 

 
 


強制収容所内に設けられた職業技能教育訓練センターでは、ウイグル族を
漢民族化する教育が行われているのだ。そして使われる言語は全て中国語である

 
 

また施設は国際社会が懸念してきたようにまさに「強制収容所」そのもので、そこで高レベルの弾圧行為が行われている実態も明らかとなった。収容所内ではすべての会話は中国語を使うように強制され、部屋やトイレ、浴室まですべての場所に監視カメラが設定された状態で、イスラム教を蔑視し漢族を敬う教育が行われているようである。

現在の中国政府がウイグル自治区で行っている行為を見ると、終戦後、世界が混乱しているのを良いことに、秘かに中国が行った残虐非道なチベット侵略を思い起こす。中国政府はチベットを侵略して多くの僧侶を生き埋めにして殺害。

ダライ・ラマ14世がインドに亡命した後、中国はチベットの仏教思想や独自の言語、文字、文化、生活様式を失わさせ るために極めて厳格な統制を敷いて来ており、また多くの中国人を送り込んで中国社会を作り、そこにチベットの人々を溶け込まそうとしている。聖なる仏教国の一つであったチベットにこれだけの非道を行ったからには、そのカルマの大きさは並みのレベルでないことは確かだ。

戦後間もない時期と違って、今は国際社会の目が光っているために武力を使うことは出来ないが、今回中国政府がやろうとしていることは、強制教育といった手段を使って、新疆ウイグル自治区に住むウイグル族の漢民族化を行おうとすることである。

こうした非人道的な残虐な行為は、中国と中国国民に大きなカルマとなってのしかかって来ることは明々白々である。それゆえ、今は習近平主席という強い個性を持った野心的な男によって、世界の 覇権国家を目指して順当に進んでいるように見えるが、そう遠くない内に中国から内戦、暴動と言う火の手が上がる可能性は大である。

近年の中国において、「一人っ子政策」でこの世に誕生出来なかった多くの魂や、誕生はしたものの無国籍者として悲惨な生涯を送らねばならならなかったたくさんの子供たちの恨みの気持ちも又、カルマをもたらす一因となるに違いない。もしかすると、今回の香港の騒乱はそうしたカルマの火付け役の一つになるかもしれない。

 
 

 
 


新疆ウイグル自治区の街には中国国旗がはためいている。
平常時にこのようなことが行われている国は見たことがない。

 
 

 

 
 

 

 

 




 

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