国家のカルマの刈り取りに揺れている米国やイギリス、それにスペインやイスラエル。どの国もが皆、国論が二分される混乱状況に陥って論争と選挙が相次いでいる。EU(欧州連合)からの離脱問題で揺れるイギリスは、ジョンソン首相がEUと合意した新たな離脱条件を議会に提案したものの、議会で承認されず総選挙を行う事態となってしまった。
スペインではカタルーニャ州の独立運動を巡って今年の4月に議会選挙が行われたものの、与党の社会労働党が過半数を制することが出来なかった。そのため、ホデモス党と連立を組もうと話し合いを続けて来たものの、半年が経過した今も話がまとまらず、今月10日に再び選挙が行われることになった。
スペインの議会選挙はこの4年間で4回目となっており、いかにカタルーニャ州の独立問題がスペインを混乱に陥れているかが分かろうというものである。カタルーニャ州では州の自治政府が2017年に、州の独立を問う国民投票を実施したものの、独立は成功しなかったことは既にご承知の通りである。
そして先般10月14日に、スペイン最高裁判所が国民投票を強行した州政府の幹部ら9人に対して、最高13年の禁固刑を言い渡すところとなった。この判決に独立派住民が猛反発。バルセロナ空港を占拠するなどして600人を超す負傷者が発生する事態となり、今もなお道路を封鎖して泊まり込みを続けるなどの抗議活動が続けられている。
大方の予想では、今回の選挙でも社会労働党が第一党となることは間違いないようであるが、過半数を制することは難しいため、再びいずれかの政党と連立政権を組むことになりそうである。しかし、それがうまくいくかは予断を許さないようである。いずれにしろ、これから先もスペイン政府がカタルーニャ州の独立問題で揺れ続けることは、避けられそうもなさそうである。
長期にわたったこうした混乱が続くのは、かってスペインが中南米の先住民たちに行った残虐非道な侵略行為がカルマとして巡って来ているからである。 いま地球の再生に向けて、個々の魂がカルマの刈り取りに直面する厳し状況に直面しているように、国家も又、同様な局面に遭遇し、国論を二分する混乱状態に陥っているのである。