自然災害のメッカと化した米国。先週末からほぼ1週間、西海岸のカリフォルニア州から
中西部ののミネソタ州、そして北東部のニューヨークに至るまで、まさに広大な国土のほぼ全土が吹雪、大雪、凍結、強風、濃霧と様々な自然災害に見舞われている。
この1週間は28日の感謝祭を挟んで5000万人を超す帰省客や旅行者で混雑する時期だけに、各地の道路では渋滞や事故が多発、火災事故による死傷者も出ている。23日、ニューヨークでは、感謝祭で様々な巨大なバルーンを浮かべて街を練り歩くのが恒例となっていたが、そのバルーンが強風で吹き飛ばされて大混乱。
こうした異常気象に見舞われた要因は、西海岸で発生した爆弾低気圧によるものであるが、この爆弾低気圧が米国大陸を横断して東海岸まで進んいるため、ほぼ全国的規模で災害に見舞われているのである。そしてこの爆弾低気圧が1週間で2個も発生しているため、昨日あたりから2個目低気圧が西海岸に上陸し、カリフォルニア北部一帯では2回目の嵐と大雪に見舞われている。
我が国とは比較にならないほど広大な米国の30州を超す広大な地域一帯が、1週間に2度にわたって爆弾低気圧に見舞われ、しかも、そのタイミングが旅行客の最も多いと言われている感謝祭を挟んだ週に発生するということの裏には、何か深い意味が隠されているように思われる。
何千便の飛行機が欠航または大幅な遅延となり、車で出かけた人々は各地で大渋滞と事故に遭遇。こうした異常事態の発生を目にすると、これから先待ち受けている巨大災害を国民一人一人に知らしめているいるように感じられてならない。昨年から今年にかけて日本列島のほぼ全域でウオータークロックに遭遇した我々日本人も、明日は我が身と真摯に受け止めておくべきではなかろうか。