新型コロナウイルスの脅威はいつまで続くのか? 世界的レベルでの感染者のピークはまだまだ先のこととなりそうである。ニューヨーク州の知事はこれから先1週間から月末までと予測していたが、人工呼吸器の数が6日でなくなると語っていたことからすると、仮にピークが1週間後だとしても、死者数の増加は一段と増すことになりそうである。
一方、気になるのは経済への打撃である。先週の失業保険の申請件数が664万件で、2週間の合計は1000万件を超えていることを考えると、もしも月末までピークが先延ばしされるようだと、申請件数はさらに増えて失業者数は2000万人〜3000万人に達することになるかもしれない。
各国の首脳は失業者や中小企業への臨時給付金を考えているようだが、感染者増がピークを過ぎたからと言ってすぐに再就職できるわけではないだけに、経済の落ち込みは夏場から秋にかけて広がる可能性は大きく、世界的規模での経済的損出はかって経験したことのないレベルに達しそうである。
こうした状況を前提に考えた時心配になるのが、職を失った人々によって引き起こされる暴動の発生である。特に米国では銃の購入が急増していることから、もしも、暴動によって多数の死傷者が発生することになるようなら、ホピの予言が伝えている「富める者」と「貧しき者」との戦いへと発展することになりはしないかと心配だ。 杞憂に終わればよいのだが。