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人口大国、インドと中国に迫る艱難

 人口大国・「インド」と「中国」に迫る艱難
   コロナとバッタによる二重苦に陥ったインド

 
 

 
 


コロナウイルスの蔓延で医療衛生システム全体が崩壊直前となっている首都デリー

 
 


中国がコロナウイルスとバッタによる被害に襲われようとしている実態については既にお伝えしてきているが、どうやらインドも又同様な危機的状況に陥ろうとしているようである。

先ずはコロナウイルスによる被害状況であるが、インドでは政府が失業者の急増で外出禁止令を取り消したことで感染者数が急増し、米国、ブラジル、ロシアに次ぐ4番目 の感染国となっており、昨日の段階で感染者の数は約56万人余となっている。

中でも「首都デリー」での感染拡大が激しくなって来ているが、市当局によるウイルスの検査が追い付かない状況 が続いているため、感染者の実際の数は発表されている数値を遥かに超えているようである。

問題は、デリー市における感染予防対策や治療対策が全く追いつかない状況にある点である。そのため、病床不足 によって死亡率が高まる一方、医療衛生システム全体が崩壊直前となる危機的状況に陥っているようである。

デリー市のトップは「感染の増加は予測していたが、これほど急激に増加するとは思っていなかった」と語っていたが、その結果、医師や看護婦 は行政府から防御服が渡されておらず、数カ月間賃金も払われていない状況が続いているようである。

こうした状況を伝えたドイツのZDFテレビは、このままだとコロナウイルスがインドから全てを奪うことになりそうであると、我が国などとは桁違いの危機的状況に直面していることを伝えていた。

インドの人口は13億8000万人余であるが、1年の増加数が3000万人を超えており、14億4000万人の中国を追い抜きそうな勢い が続いている。首都デリー市はそうした急激な人口増の影響を受けている一方で、隔離施設や医療体制が整っておらないのだから、どれほどの混乱状態と化しているかが目に見えるようである。

 
 

 
 


サバクトビバッタに襲われたインドの「首都デリー」


 

 

そうした厳しい状況下で発生しているもう一つの難問 が、サバクトビバッタの大量発生である。アフリカで発生したバッタの大群が中東諸国を経由してパキスタンやアフガニスタン、インド向かっていることは、「アフリカで大量のバッタ発生」「中国、バッタ襲来のリスク高まる」でお伝えした通りである。

昨日のインドNDTVニュースは、コロナウイルスの感染拡大で緊急事態となっている「首都デリー」やその周辺の都市が大量のバッタに襲われる事態に陥っていることを伝えていた。まさにウイルスとバッタによる二重苦である。都市部のバッタによる被害がどのようなものかよく分からないが、心配なのは、首都周辺の農家 が農作物の被害を受け始めていることである。

バッタ駆除の様子を見ると、2機の軽飛行機が殺虫剤を撒いている様子が伝えられていたが、何千万匹のバッタに対する駆除には大して役には立ちそうもなさそうであった。農家の人々に対しては太鼓や金属を叩いて追い払うよう指示が出ている程度であることを考えると、これから先、バッタによる被害は急拡大することになるかもしれない。

これでは中国に渡る前にインド各地で、バッタによる作物の食い荒らし被害が広がることになり、コロナ被害と二重苦となってインドは国家的規模の厳しい状況に追い込まれることになるかもしれない。

 

 

中国、内陸部と南部一帯で大雨で
            1200万人が被災

 
 

 
 


中国内陸部と南部では、1カ月に及ぶ大雨で各地で洪水が発生。

 

 
 

 
 

 

 
 

 
 

 

 
 

人口大国、中国とインド。その一方のインドがコロナとバッタで厳しい状況に陥っている中、中国は大雨で広大なエリアが河の氾濫や土砂崩れに見舞われ、大変な被害が発生しているのである。

主な被災地は内陸部の四川省と湖北省、それに南部の広西チワン自治区で、降り続いた大雨はなんと28日間にわたり、死者の数は現段階では80人弱となっているようであるが、調査が進めばさらに数百人規模に達しそうである。

それにしても大雨が28日間にわたって降り続くなどということは、我が国では考えられないことであるが、これだけの大雨が日本列島を上回る程の広大なエリアで降ったというのだから驚きである。因みに被害額は287億元(3850億円)だというから、大変な額である。

問題は湖北省の宣昌市にある三峡ダムの決壊である。湖北省の西隣にある四川省などの水害で各地にある小型ダムが決壊すれば、三峡ダムが崩壊する可能性があるといわれているが、この1カ月間の大雨により既に幾つもの小型ダムの決壊が発生しているのだ。

もともとこの2009年に完成した三峡ダムについては、多くの問題点が指摘されており、上流で急激な増水が発生した時には、崩壊の危険性があることは指摘されてきていた。

ダムの洪水防止の最高警戒水位は145メートルであるが、現在、既にその水位は147メートルとなっており警戒水位を2メートル超えており、6月22日には四川省重慶市の水利当局から、危険度の最も高い「洪水紅色警報」が発令されているのである。

 
 

 
 

 

世界一巨大な「三峡ダム」に危機が迫っているようである。

 
 

こうした状況からして、世界最大のダムとされている三峡ダムの決壊はいつ起きてもおかしくない状況にあることは確かで、もしも崩壊が現実となった時には、長江の中下流にある宣昌市から上海市に至るまで甚大な被害が発生することは避けられそうもなさそうである。

しかしながら、中国という国はこうした危機的な状況を海外どころか国内に向けても発信しない国であるため、国民は避難のしようがないのである。なんともはやお気の毒なことである。

こうして、コロナとバッタの被害に見舞われているインドと、国家を揺るがす艱難がいつ現実となってもおかしくない中国とが、国境線をまたいでの軍事的衝突が発生しており、昨日はインド政府が中国企業のスマートホンアプリは国家の安全と個人のプライバシーの侵害において問題があるとそして、国内での使用禁止を発表する事態となっているのである。

このまま両国の対立が続くようなら、コロナ被害、バッタ被害、洪水被害を上回る重大な事態が、発生することになるかもしれないのだ。読者に置かれてはこれから先、コロナウイルス関連のニュースだけにとらわれずに、国際問題に関するニュースからも目を離さないようにしておいて頂きたい。

それにしても、なんともはや恐ろしい世界となって来たものである。

 
 

 
 


湾曲が起きている三峡ダム (「InDeep」より転載)

 

 

 

 

 




 

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