今回はルナとの散歩中によく見かえる夏の花「タチアオイ」の、色とりどりの花弁を集めてみた。
赤と白の花弁はよく見かけるが、いざ撮影となって近くでその「色どり」や「花弁の姿」を見てみると、ピンクや薄ピンク、薄黄色など9種類ほどあり、花弁も一重や八重など様々で、花の直径は大きなものでは10cmを超すものもあった。
草の丈は人間の背丈ほどもあって直立しており、中には2mを超す高さのもあ
った。花期は6月から8月
頃までで、
ちょうど梅雨入りの今頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わるようである。よく見ると、花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っている。
本来は宿根草の多年草であるが、品種によっては一年草もあるようで、調べてみたら、アオイの名から会津若松市と静岡市が市花に制定していた。
撮影する人間にとって嬉しいのは、花の色の種類が多いことである。それは画家にとっても同様であったようで、18世紀前半に日本画の渡辺始興
・画伯が描かれた「草花図屏風」が残されており、そこには上の写真と同じように白と赤の花弁を持つタチアオイの姿が、300年経過した今と同じ姿が描かれてい
た。(下の図)