東京方面から高速道路を走ってくると、甲府の少し手前頃から左手にきれいなピンク色の桃畑が目に飛び込んでくる。そのあたり一帯が桃の産地として有名な笛吹市である。
今回訪ねたのはそんな笛吹市一宮町の慈眼寺。武田信玄公ともゆかりのあったこの寺では桜と桃の花に加えて、10年ほど前に寺の住職がまいた菜の花が加わって、桜、桃、菜の花の「共演」が見事に見ごろを迎えている。
そんな慈眼寺に出かけることにしたのは、
私の様に田舎暮らしをしている者でも暗くなりがちな日々、都会暮らしの皆さんにはさぞかし大変だろうと思い、そんな読者の皆さんの心を少しでも癒して差し上げることが出来たらと思い、撮影に出かけてみることにした次第である。
万一、花見の客で混んでいては撮影がままならないので、人のいない時間帯を狙って夕方
に訪ねることにした。着いてみると幸いにも花見客はほとんでおらず、ちょうど西日が当たって撮影には最適な時間帯であった。お陰様で薄ピンクの桜と濃いピンクの桃、
それに黄色の菜の花の咲き誇る見事な「花の共演」を撮ることが出来た。
見た目にきれいな花もいざ写真に収めようとすると大変。それでも撮影を始めてから1時間ほど経ったであろうか、なんとか撮影を終えて帰る頃には、2カ月ほど続いていた暗い気持ちはすっかり晴れて、
見事なまでに明るい気持ちになっていた。
お陰様で、車中、花の精霊たちの発する癒しのエネルギーの素晴らしをひしひしと感じながら自宅に向かうことが出来た。
短い時間での撮影であったので、これといった写真は撮れなかったが、花の精霊たちの発するエネルギーの力で、皆さんの暗くなりがちな気持ちがいくらかでも癒えて頂ければ幸いである。
なお、桜の花と霊峰富士の景観で心を癒したいと思われる方は、4年前に撮影した「浅間神社からの展望」をご覧になって頂けたらと思います。