今日から徳乃蔵ではセサル・ラトーレ氏のコンサートが始まる。
昨年のコンサートからもう1年、なんとも早い時の流れに驚かされる。過ぎ去った1年はコロナ、コロナの日々の連続であっただけに、こんなコロナ禍の中ではコンサートに参加できるケースは滅多に無かったに違いない。しかし、徳乃蔵では金龍様のお力添えで無事開催できることになったのだ。
そんなチャンスを活かして、今日は札幌からも来られる方がおられるが、暗くなりがちな日々の生活の中、こうしたチャンスに恵まれる方々は幸運である。昨夜は久しぶりに、新作の2曲を孫と一緒に聞かせてもらったが、心が癒さる思いであった。
会社を退任後、マチュピチュやナスカの地上絵の探索に行こうとしていた時に、縁あってセサル氏に出会って、案内して頂いたのが彼との付き合いのきっかけであった。あれから既に20年近くが経過。人と人との出会いは不思議なものであるが、それは皆、過去生での縁の力で結びつけてくれるものである。
私がこれまでペルーだけでなく、グアテマラやメキシコなどで数多くの遺跡の探索が出来たたのは、まさにセサル氏のお陰である。各地に学校を寄贈できたのも、彼との縁が無かったら出来なかったことは間違いない。私が過去世において、アマゾンやアンデスで過ごした際に結ばれた縁の力が導いてくれたものに違いない。
それにしても、最後の学校を寄贈したワフワ村は標高が4800mの高地であったことを考えると、開校式によくそんな高地を訪ねることが出来たものだと、我ながら感心する。富士山を遥かに下に見下ろす高地であるのだから。既にお伝えしたように、そんな地に学校を作ることになったのも、そこが私の過去世において縁のある地であったからなのだ。
ペルーのコロナ感染状況は間もなく100万人に達しようとしているが、セサル氏によると、実際の感染者数は公表数値より遥かに多いようである。心配なのは感染者の死亡率が4%と非常に高いことである。また、彼の家族が住むクスコは観光地であるため、コロナ禍で観光客が途絶えてしまっているため、皆さんの生活がかなり厳しい状況に陥っているようである。
徳乃蔵に展示中の民芸品は、彼の家族が作られたものであるが、芸術一家の皆さんが作られた作品なので、どれもが皆、素晴らしいものばかりである。ご来館の折には、じっくりとご覧頂き、お気に入りの作品を探して頂ければと思っている。
今回は、我が家周辺の紅葉景色を掲載させて頂いた。少しでも心を癒すのにお役に立って頂ければ幸いである。