「積雪と紅葉の白馬・後立山連峰」展
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北杜市15周年記念写真展で「冬の部」の特別賞に入賞した「積雪の中を走る小海線」
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入賞した写真は切手となって発売された。
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早いもので1月も終わり、いよいよ明後日から徳乃蔵がオープンとなる。なお2〜3月は金、土、日、祭日だけの営業となり
、開店時間は11時〜17時となるので、お間違えのないようにご注意下さい。なお2月の営業日については 「スペース&ギャラリー徳乃蔵
」のHPをご覧下さい。
昨年は北杜市の市政15周年でそれを記念する行事として、北杜市内の景観を撮影した写真コンテストが開催され、春夏秋冬の景観の中から1枚づつ選ばれることとなったが、冬の部門で私の撮影した「積雪の中を走る小海線」が入選し、それを使った切手が発行されることになった。
そんなことで、今年最初の徳乃蔵の写真展はこの冬に訪ねた積雪の八方尾根から撮影した積雪の白馬・後立山連峰雪景色を中心に、コンテストに出展した春夏秋冬の4枚の写真を交えて、「積雪と紅葉の白馬・後立山連峰」展を開催することにしました。
私がこれまでに撮影した山岳写真の中で最も印象に残っているのは、長野県の白馬三山などの北アルプス連峰であった。その景観を撮影するために「八方屋根」を訪ねたのは6年ほど前の2013年10月、その時の様子は「一足早い紅葉」に掲載させて頂いたので、読者は記憶しておられるかもしれない。
今回、そんな白馬三山と後立山連峰の「雪景色」を撮影しようと八方屋根に向かったのは正月5日。標高2080mの八方屋根に立つには、先ず車で2時間ほどかけて白馬村のゴンドラ駅に向かい、ゴンドラとケーブルを乗り継いだ後、
積雪の中を徒歩で第3ケルンの建つ八方屋根に向かうことになる。
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積雪の中を八方屋根を目指して登る
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八方屋根から展望した「白馬三山」
左から鑓ヶ岳(やりがたけ)・杓子岳(しゃくしだけ)・
白馬岳(はくばだけ)
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前回訪ねた時は10月であったので1時間強で到着したが、今回は雪山であるので登ることが出来るかどうか分からない。
ケーブルとリフトを使って登り、最終リフト駅に降りて周囲を見回すと一面雪景色。ちょうど軽い腰痛を患っていた最中だったので、この雪道を登るのは無理だと直観。
しかしそこからだと、期待していた白馬三山と後立山連峰の雄大な雪景色の撮影は無理。あきらめようかと思っていると、私の心に棲む好奇心の虫がうずき出した。それは
これまでに私をペルーの山々やアマゾンのジャングルの探索に向かわせた虫である。その虫の意に逆らえず、とりあえず行けるところまで行ってみようと、意を決して登り始めることにした。
しかし、30センチを超す積雪の中を歩くのは
思っていた以上に大変。途中、場所によっては雪がぬかるんでいて膝まで埋まってしまう所もあり、埋まった足を引き抜いては進み、また埋まるの連続。氷結した山道も危険だが、ぬかるんだ雪道も大変だ。
それでも何とか2時間ほどかけて急斜面の雪道を登り切って、目的地の第3ケルンの建つ八方屋根に到着。そこからは眼下に八方池が見えるはずであったが姿が全く見えない。どうやら池は12月頃から完全に雪に埋もれてしまって、目にすることが出来なくなっていたようである。
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白馬連峰の中で一段と威容を誇る「五竜岳」 (2814m)
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しかし、苦労して訪ねただけの価値はあった。四方八方の目の前に広がる積雪の白馬三山や五竜岳、天狗の頭、それに遠く南の彼方に連なる南アルプスの景観は積雪の中を登って来た足腰の痛みを消し去るに十分な迫力。添付した数枚の写真を見て頂ければ、私の満足感がお分りになるはずだ。
何よりも有難かったのは、今回も又金龍様のご手配を頂き、四方八方紺碧の青空が広がる中での景観を撮影させて頂けたことであった。八方池山荘の従業員の方が「こんな素晴らしい天候はめったにないですよ、お客さんは恵まれていますね!」と語った一言が、
今でも心に残っている。
今回の写真展「積雪と紅葉の白馬・後立山連峰」はそんな道中で撮影した雪景色に前回秋に訪ねた時の紅葉の景色を加えて展示させて頂くことにした。ご覧いただいた皆様にはご満足いただけるものと自負してい
るので、万難を排してご来館頂きたい。お待ちしております。
なお、今回の写真をご購入された方には、私の写真を採用した「切手」をプレゼントさせて頂きますので、写真の隅に貼っていただければ幸いである。
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第2ケルンの先に浮かぶのは南アルプス連峰
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