私の住む北杜市では樹齢2000年の実相寺の山高神代桜と、樹齢400年の神田の大糸桜が樹齢の長い桜として有名である。山高神代桜については、昨年の「実相時を訪ねる
@」
などで何回か掲載して来たので記憶に残っておられることと思う。今回は山梨県の指定天然記念物となっている「神田(しんでん)の大糸桜」をご覧頂くことにした。
同じ北杜市にありながら標高が350mほど違うため、開花は山高神代桜の方が1週間ほど早い。両方とも老木であるため、土壌の入れ替えや添え木をして何とか開花を続けているが、
年老いた古木が咲かす花ならではの荘厳さがある。
ウイルス騒ぎであまり遠出は出来ないので、近場を巡り絵になりそうな桜と可憐な花を探していたところ、幸いにも、今まで見たことのない
「桜」と「コブシ」が一緒に咲き誇る珍しい景観に出くわすところとなった。
今年は桜の開花が平年より早かったために見ることの出来た絶景であった。6〜7枚目の写真がそれで、白い花を咲かすコブシ、その大木が何本か咲き誇る先に、
ソメイヨシノの姿が見える絶景である。たまたま、コブシの北側に高台があったため、 そこからコブシと桜、それに雪積の甲斐駒ヶ岳の入った絶景を写真に収めることが出来た
。
ただ写真に撮ろうとすると、両者とも白色系の花だけに絵にするのが難しく、満足のいく写真にはなかなか至らなかったが、15m近い数本のコブシが咲く彼方に、連なる満開のソメイヨシノ
の景観を想像しながら見て頂けたらと思っている。