実相寺の樹齢2000年の神代桜
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遠方に映る甲斐駒ケ岳が桜景色を一段と輝かせている。 |
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咲き誇る桜の前に立ってピンク色に輝く美しい景観を眺めていると思い出したのが、今はなき実相寺のご住職が残された
次の人生訓であった。
「欲深き人の心と降る雪は、積もるにつけて道を失う」
人類は今、コロナ禍という未体験の世界に遭遇し、人と会話を交わすことすら出来難い状況に置かれている。我が国は厳しい環境の海外の国々に比べたら恵まれてはいるが、外に出るにも、他人と話すのもマスクを外せないという点では一緒である。
長きにわたって人類に生活の場を提供してきた地球が生まれ変わろうとしている時だけに、我々が今遭遇しているコロナ禍には何か深い意味が込められているに違いない。天はそのことを欲深き心によって道を失いかけている人間に、教えようとして
いるのではなかろうか。
穏やかな小春日和の中、200年の歳月を経た今もなお、見事に咲き誇るその姿を眺めていると、そんな気持ちが湧いて来て、最後まで正道からそれることのないように生きていかねばと
、改めて思った次第である。
コロナ禍の中で何万、何十万人という命が失われ、多くの人々が生活の糧を失っている国々に比べたら、我々日本人は幸せである。それだけに、笑いのある日々を送りながら最後の学びをしっかり成し遂げたいものである。
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彼方には南アルプスが浮かぶ
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五重の棟の後ろの
黒松とカエデが艶やかだ
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