「昇仙峡」の高台から遊歩道を下り始めて最初に目にするのが高さ37mの「仙娥滝(せんがたき)」(写真D)であるが、紅葉に彩られたその姿も見ごたえがあった。ただ太陽の位置の関係で滝の半分しか陽が当たっていなかったので、
全体像を撮影するために1時間程待って撮影することになった。
滝の撮影を終えた後、遊歩道を降りて行くと、途中に
「石門」と呼ばれている巨岩で造られた門状の通路がある(写真E)。これも昇仙峡のシンボルの一つである。さらに石門を過ぎてしばらくすると見えてくるのが昇仙峡の主峰である高さ180mの断崖の頂上部にそびえたつ「覚円峰」と呼ばれる巨岩である。
「覚円峰」の名前は、その昔、「覚円僧侶」が数畳の畳を敷けるだけの狭い頂上で修行したと言い伝えられていることから
、つけられたようである。この「覚円峰』の撮影で難しかったのは、頂上部の向かい合う奇岩と、そこから180mの
高さの断崖の下方にある紅葉とを絡ませて撮ることであった。