本物の科学者は神の存在を説く
「人は何処からきてどこへ行くのか?」、「人は何のために産まれてくるのか?」。 長い間人類にとって最大の関心事であり謎でもあったこうしたテーマも、19世紀に発生した第1次スピリチュアリズム
や20世紀後半に世界的な広がりを見せた第2次スピリチュアリズムを通して、しだいに明らかとなってきた。
第1次スピリチュアリズムのきっかけとなったのは、19世紀中頃、アメリカ・ニューヨーク州の小さな寒村・ハイズビルのフォックスク家で発生した、俗にハイズビル事件と呼ばれる心霊現象であった。その後、
大西洋を渡ったスピリチュアリズム運動の流れは、まるで野火が枯野に広がるが如くヨーロッパの各国へと広がり、各地に降霊会ブームを引き起こしていった。
誤って広められたキリスト教の教義のため、間違った死後世界観を持ち続けていたキリスト教徒にとって、降霊会の場で、霊媒を通して伝えられる霊的世界の真相や死者との対話は驚天動地で、一般市民のみならず、医学や科学、政治などの
分野の第一線で活躍する錚々(そうそう)たる人物までもが、心霊現象の研究へと進むことになったのである。
それからおよそ1世紀余が経過した19世紀中頃に、今度は「臨死体験」や「退行催眠」、「生まれ変わり」という、医学的にも研究が可能な霊的現象が発生し
、それらがレイモンド・ムーディー博士やエリザベス・キューブラー・ロス博士といった先進的な学者によって研究が進められ、科学的にも霊的世界の存在と輪廻転生の仕組みが次第に明らかとなってきたのである。
ここ十数年、研究はさらに進み、最近では、霊的世界と宇宙との関わりや人類誕生の真相、人類の故郷が銀河系宇宙の星々にあることなど
驚異的なことがらが、次々と明らかとされてきている。その橋渡しとなったのが、ヘミシンクと呼ばれる肉体離脱法の開発や、マウリツィオ・カヴァーロ氏などに代表されるコンタクトマンやマヤ
族のドン・アレハンドロなど優れたシャーマンたちの登場である。
しかし、霊的世界や宇宙の真相が明らかにされ、「魂の永久性」や「人類と宇宙との関わり
」が語られるようになりながらも、その分野の研究は異端視され続け、奇を衒(てら)う人々の研究に過ぎないとして、王道からは遠ざかられ、残念ながら、研究結果が教科書に載るまでには至っていない。
それゆえ、今もなお、多くの人々が日々の生活に追われてその真相を知
ることなく、誤った価値観、歴史観、宇宙観、世界観に基づいた誤った道、王道とは遠く離れた脇道を歩み続けているのが実体である。
その大きな要因となっているのが、医学や科学分野の研究に籍を置く学者たちの誤った行動規範である。彼らの多くが、地位や名声を求めることのみに汲々(きゅうきゅう)として、いまだに、
開かれた心と勇気を持って未知の分野の研究に関わることを避け続けているためである。
権限や権威、名声を背景にした正統派の学者たちは、常識という亡霊に取り憑かれ、常識外の世界を研究する人々を異端視しつづけている。目に見えるもの、
検査器具によって認識できるもの、再現が可能なもののみを研究の対象とする現代科学の風潮がその背景にあるわけであるが、
それでも超一流の科学者たちはそのようなものとらわれないため、神の存在や多次元世界の存在に気づくことになるのだ。
大紀元日本社の科学欄にアインシュタイン博士の興味深い記事が掲載されていた
。その記事を読むと、真理と考えられている無神論や進化論が、科学者たちの誤った考え方によって導かれた結論に過ぎないことに気づかれるはずである。
地球を我が物にしようとしている「闇の存在」たちにとって、人類の起源や霊的世界の真相を隠し続けることは、最大重要事項であることを考えると、彼らの影響下にある我が国のマスコミや有識者と称される人物の口から、こうした内容が語られることは残念ながら当分期待することは出来そうもない。
しかしながら、昨今の世相を眺めれば、世の中がますます混沌としてきており、いつ何が起きてもおかしくない状況であることは誰の目にも明らかで
ある。それだけに、誤って教えられ続けてきた科学的知識や霊的世界、宇宙的知識から一刻も早く脱却し、一人でも多くの方が、いざという時に動揺したり混乱して、自分を失
うことのないようにして欲しいものである。
先日、JR福知山線事故の被害者の多くが「複雑性悲嘆」症候群に病んでおられることが、朝日新聞で紹介されていたが、こうした話を見聞きするにつけ、一日も早く、一人でも多くの方に隠され続けてきた霊的世界や宇宙の真相を知って欲しいものである。
これから先、予期せぬ突然死が増せば増すほど、こうした症候群の患者は急増してくるからである。
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「複雑性悲嘆」症候群とは、身近な人の死で強い孤独感にさいなまれたり、死を受け入れられなかったりする症状が長期間続き、日常生活に影響が出る症状。
アインシュタイン:神が星の運行に力を与えた
相対性理論を発見し、1921年にノーベル賞を受賞するなど、今日もっとも偉大な科学者と称されるアインシュタインは、有神論者としても知られている。
ある日、記者から宗教についての見解を求められたアインシュタインは、「このコーヒーカップをここに置いた人は、誰か分かりますか?」と問いかけた。記者は、当然のように「もちろん、アインシュタイン博士、あなたです」と答えた。
アインシュタインは、「コーヒーカップなどの小さい物でも、ある力が働かなければ動かすことは出来ません。考えてみてください。この宇宙にはたくさんの星があって、それらを一定の軌道で運行させる、その力をだせるのは、神しかいません」と説明した。
あるインタビューでは、「一部の人は、宗教は科学理論に合致しないと考えている。私は科学者で、今日の科学は、特定の物体の存在を証明することができるが、特定の物体が存在しないことを証明することはできない。従って、われわれがある物体が存在することを証明できなくても、その物体が存在しないということを断定してはならない」と語った。
さらに『原子核』を例として、「数年前に、例えばわれわれが原子核の存在を証明できなければ、もしその時、『原子核は存在しないのだ』と断言していたとしたら、それは大変な誤りを犯していたのではなかろうか?」と説明した。
アインシュタインは『神』の存在について、「今日の科学が神の存在を証明できないのは、科学がそこまで発展していないのであって、神が存在しないのではない。人間の五感は限られており、神の存在を感じることはできない。科学も神の存在を否定はできないのであるから、われわれは神の存在を信じるべきである」と語った。
ニュートン:望遠鏡の先に「神」の痕跡が見える
アインシュタインがもっとも尊敬する科学者がアイザック・ニュートン(Isaac
Newton)であり、「真の偉大な科学者はニュートンだ。私はただ、ニュートンが計算上にあった誤りを修正しただけだ」と謙虚に話したことがあった。ニュートンの天才ぶりは多方面にわたり、天文、地理、数学、神学等において、輝かしい実績があり、もっとも著名な著作『自然科学の数学原理』が近代科学の礎石とも言えよう。
一方、英国の著名な天文学者ハレーはニュートンの親友であり、ハレー彗星の軌道を推算した人物だった。かつて、ハレーは宇宙の万物が神によって創造されたとは、信じていなかった。ある日、ニュートンは太陽系の模型を作った。中央には金メッキの太陽が配置され、周辺の惑星はそれぞれの位置にあり、レバーを操作すると、各惑星が軌道に沿ってゆっくりと動き出すという、見事な仕掛けであった。
ハレーは、その模型を見て驚嘆し、誰が作ったのかと問いかけた。ニュートンはハレーの肩を叩き、「この模型は精巧ではあるが、しかし、本当の太陽系に比べたら、大したことではないのだ。誰がこの模型を作ったにしても、模型より億万倍も精巧である太陽系は、全ての力が備わっている神が、高度な智恵を使い創造したのではないのか?」と説明した。ハレーはその言葉に打たれ、神の存在を信じるようになった。
ニュートンは神学者でもあり、一生を神学の研究に尽力し、科学への探求は余興にしていた。自分の科学の実績について、ただ「神の思想に追随する」だけであるとし、宇宙の万物について、「宇宙の万物は、全ての能力が備わっている神が掌握し統治しているのだ。私には望遠鏡の先に神の痕跡が見える」と語った。
『進化論』最大の欠陥:人間の心、道徳はどう進化したのか
地球上の全生物の中で、人類のみが燦爛とした文化の発展を遂げ、社会組織、宗教礼拝、学校教育、科学技術および高度な思想の感性を表現する能力をもっている。『進化論』では、道徳や、思想の感性を解釈できない。もっとも重要なことは、人間には「善良な心と道徳観」があるということである。これは他の生物にはないものであり、進化論では説明ができない。
アインシュタインは、「無形の魂および有形の身体が一体である」という哲学者バルッシュ・ドゥ・スピノザの見解に共感した。キリスト教は、人間には肉体の他に魂があるとしている。魂は道家がいうところの「元神」に類似する。人間の道徳観は、魂に由来するのである。マヤ暦の予言が現実のものとなるかどうかは別として、明らかに人間の道徳観は堕落しつつある。自らの魂をないがしろにしているということに、気が付くことがなければ、人類はすべての終焉を迎え入れることになろう。