ヨーロッパの寒波と大雪
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欧州では1か月以上続く低温により人々の生活に影響がでている。
写真は2月10日、独ベルリン中央駅近くで、浮氷に覆われるシュプレー川(AFP)
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寒波と大雪のニュースが続く中、今回は欧州の異常気象がいかに広範囲に渡って発生しているかという点と、その要因は何かという点について考えてみることにする。
イギリスの30年ぶりの寒波については1月に「広がる異常気象
@」に掲載したが、こうした記録的な寒波と大雪の状況はイギリスだけでなく、北はノルウェーから南はブルガリアまでの欧州の広いエリアで広がっており、今もなお1ヶ月以上雪が降り続く異常気象が続いている。
フランスでは地中海の避暑地として有名なニースでも寒さと大雪のため、交通マヒが発生しているというから、驚きである。温暖な地ならではの
レモンの実の上の積雪を見ると、避暑地が異常な状況下におかれていることが実感できる。
ベルギーでは大雪と寒波が到来して多くの路面が凍り、国全体で渋滞の長さが920キロに達したというからこれもまた驚きである。スエーデンの首都ストックホルムの凍り付いた自転車や雪の舞うバチカンのサン・ピエトロ広場を歩く修道女の姿も
、今年の冬の異常さを物語っている。
またポーランドでは、単なる積雪の被害だけではなく、寒冷化が続いているため、そのまま雪が解けずに春を迎えてしまうと、一気に大量の雪が解け、大規模な洪水が発生する恐れが出てきている。
異常気象の要因は?
ヨーロッパ全域を襲っているこうした異常気象の原因として考えられるのが、北極やグリーンランドの氷床や氷河の融解による海水の淡水化現象である。つまり、温暖化によって塩分を含まない氷床や氷河が解け
て北海やノールウエー湾の海水塩分の濃度が薄くなり、海水が海底へと沈むことが出来なくななったために、温暖なメキシコ湾流の流れが停滞し、沿岸各地の気温が低下したのではないか、という説である。
アメリカ東部を襲っている大雪や寒波も同じ要因が考えられる。
温暖なメキシコ湾流はアメリカ東海岸からヨーロッパ西岸に向かっているからである。まさに「隠された不都合な真実
A」で述べたように、海洋大循環の停滞現象による寒冷化、つまり、映画『デイ・アフター・トゥモロウ』の世界の始まりである。
また、中国を襲っている寒波や大雪、干ばつや大洪水は、オリンピックで明らかになったように、ここ十年ほど中国が盛んに行っている人工雨や人工雪の影響ではないかという説がある。自然に逆らった人為的な行為は、いつか必ずその反動を受けることになるはずだと書いてきたが、それが現実のものとなっている可能性も決して否定できないように思われる。
今一つ考えられることは、昨年末に発生したノールウエーの怪光がもたらした気候の変動説である。この怪光現象は12月のHP、「ノールウエー上空の怪光」と「時空の番人」欄で
「時空の窓」を開く実験だったのではないかと書いたが、もしも、それが事実だとすると、磁場に大きな影響を与えた可能性は大である。その結果、北欧から欧州に掛けての気候に異変が発生したとしてもおかしくない。
海洋大循環の停滞説にしろ、磁場への影響説にしろ、その反動として地球の他の地域で反対の現象が起きることは十分あり得ることである。その一例として、先にオーストラリア
やニュージーランドの熱波と高温現象を記したが、それ以上の厳しい高温化現象と豪雨による被害がブラジルで発生している
。マチュピチュ周辺の豪雨もその一つかもしれない。
ブラジルの熱波
ブラジルのパナマ州一帯では1月だけで年間の降雨量の2倍の雨が降り、多くの都市で水の被害が広まっていたところ、2週間ほど前の豪雨で洪水が発生し、センジュラスという
町では、市内のほとんどが泥に埋まってしまっている。
一方、リオジャネイロやサンパウロ州のサントスでは、異常な高温が続き、先週は3日間にわたって50度を超す記録的な熱波に襲われ、2日間で32人のお年寄りが死亡するという状況が発生している。
いずれにしろ、こうした異常気象がもたらすものがいかなるものか、私の読者や講演会をお聞き頂いておられる方には、既に十分お分かりのように、
もしも、こうした自然災害が経済危機や政治的混乱と重なるようなことになれば、国内の暴動や騒乱にとどまらず、
水や食糧を求める隣国同士の紛争から大国を巻き込む本格的な戦争へと発展することになるかもしれない。
それは、長い間維持されてきた既成秩序の崩壊をもたらし、自由主義や共産主義という社会体制の裏に隠されてきた多くの欺瞞や陰謀を明らかとするところとなり、民衆は新たな生き方を求めて権威や権力におもねることなく、人間としての尊厳を重んじる生き方に舵を切ることになるのではないだろうか。
やがて新たな長期暦の始まりと共にやって来る、差別や隷属から解放された輝きに満ちた「新しい世界」の到来は、マヤ人ならずとも等しく待ち
望むところであるが、その前に、こうした様々な「産みの苦しみ」という名の厳しい試練が待ち受けていることを、忘れてはならない。
寒波に見舞われる欧州各地の様子
【大紀元日本2月15日】最近、欧州各国では大雪、豪雨などの悪天候で、交通マヒが発生している。道路閉鎖、フライトのキャンセル、休校など、人々の生活に大きな影響をもたらしている。
欧州では北はノルウェーから南はブルガリアまで1か月以上雪が降り続いている。11日、英国とヨーロッパ大陸(フランス)を結ぶ英仏海峡トンネルでは、高速鉄道ユーロスターが寒さのため2時間以上立ち往生した。陸空交通への深刻な影響が起きており、各国の電力や燃料ガスの供給も緊張状態にある。
この先、欧州では更に多くの雪が降り、気温も零度を下回ると予測されている。以下は各国の様子。
30年ぶりの大雪、水害の脅威に=ポーランド
大紀元日本2月6日】ポーランドの専門家によると、1979年以来の大雪後、気温の上昇に伴い雪が解け始め、ポーランド全域では深刻な水害の危機に直面しているという。
この冬季、ポーランドは珍しい大雪に見舞われた。雪が溶解せずに積雪が続いたため、このまま春になってしまうと大量の雪が溶け出し、大規模な洪水が発生する恐れがあると専門家は警告している。
ポーランドは南部を除き国土のほとんどが平野で、全体的にゆるやかな丘陵地帯となっており、平均海抜は173メートル。最も低いところは7メートルほどしかない。現在ポーランドでは25か所で水位上昇が確認されており、水害の脅威が眼前に迫ってきている。
【ドイツ】
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2月11日、独ミュンヘン。雪かきをする人(AFP PHOTO/JOERG
KOCH)
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2月10日、独北部のノルダーシュテッドで。家の前で凍結した雪をつるはしで取り除く男性。
(AFP PHOTO/PHILIPP GUELLAND)
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【スエーデン】
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スウェーデンとフィンランドの間にあるバルト海。氷が浮かぶ海を航行する船
(OLIVIER MORIN/Getty Images)
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2月9日、スウェーデンの首都ストックホルムのクリスティンべルグ町で、凍りついた自転車
(AFP PHOTO/Leif R Jansson)
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【フランス】
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2月10日、雪の舞う、パリからオルリーに通じる6号幹線道路
(PATRICK KOVARIK/Getty Images)
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2月11日、レモンの樹に積もる雪。フランスのニースで(AFP PHOTO/VALERY
HACHE)
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2月11日、寒さと大雪のため15の地区で交通マヒが発生。地中海の避暑地で有名なニースにも雪が降っている。(AFP
PHOTO/VALERY HACHE)
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【バチカン】
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2月12日、バチカンのサン・ピエトロ広場(AFP
PHOTO/ANDREAS SOLARO)
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2月12日、雪の中、サン・ピエトロ広場を歩くバチカンの修道女(AFP
PHOTO/ANDREAS SOLARO)
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【ベルギー】
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2月10日、大雪で路面が滑り、ベルギー全域での渋滞の長さは920キロを記録した。
(JOHN THYS/Getty Images)
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【ブルガリア】
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2月7日、暴風と大雪がブルガリアとルーマニアを襲った。ルーマニアの首都ブカレストでは黒海に面した港町コンスタンタへの道路を一部閉鎖している。写真は8日、ブルガリアの首都ソフィアで車に積もった雪を払う男性
(AFP PHOTO/NIKOLAY DOYCHINOV)
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【ロシア】
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2月5日、モスクワでは氷点下の日が続いている。写真はクレムリン宮殿のそばで遊ぶ少年
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【ポーランド】
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氷に覆われたポーランドのオーデル川、2010年1月29日(MICHAEL URBAN/AFP)
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【イギリス】
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ニューハンプシャー州。雪道を歩くカモたち(AFP PHOTO/Adrian Dennis)
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