明るみに出だした要人と宇宙人とのコンタクト
AFPBBニュース社が、カルムイキア共和国のキルサン・イリュムジーノフ大統領が宇宙人と接触したというニュースを流し、話題になっている。
宇宙人に遭ったと主張する人はあまたいるが、著名人では珍しい。ましてや、小国とはいえ国家元首の発言だけに驚きである。鳩山首相の奥さんが金星を訪ねた話を思い出す人もいるかもしれない。
カルムイキア共和国といわれてもほとんどの読者がどこにある国か知らないに違いない。私もまったく知らなかったのでウィキペディアで調べてみたところ、カスピ海の北西に位置するロシア連邦内の共和国で、人口は約30万人であるから日本の小さな都市ぐらいであるが、面積は北海道ほどの大きさである。
人口の半数がオイラト族のカルムイク人で、約3分の1がロシア人である。ロシア語が公用語で、首都はエリスタ、チベット仏教が信奉される仏教国だと言うから驚かされる。ソ連時代の末期からチベット亡命政府と接触し、チベット亡命政府の拠点ダラムサラなどへの留学生の派遣、学識の高いチベット人僧侶の招聘などの交流を開始しているというから、まさにロシア内唯一の仏教国ということになるようだ。
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右端がキルサン・イリュムジーノフ大統領 (AFP)
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【5月7日 AFP】ロシア連邦南部の仏教共和国、カルムイキア共和国の大統領が「UFOに乗った宇宙人に自宅を訪問された」と発言し、連邦議員が機密漏えいに関する質問状を政府に送るなど物議を醸している。
国際チェス連盟の会長でもあるカルムイキア共和国のキルサン・イリュムジーノフ(Kirsan Ilyumzhinov)大統領は4月下旬、著名人を招く国営放送のトークショーに出演した際、心底まじめな様子で1997年に宇宙人に会ったことがあると語った。
発言の奇妙さをあおるように、民族主義政党・ロシア自由民主党の国会議員アンドレイ・レベデフ氏はドミトリー・メドベージェフ連邦大統領に、イリュムジーノフ大統領の「宇宙人との遭遇」に関し、国家機密を漏らしているのではないかとの懸念を示す書簡を送った。
ロシア大衆紙などが引用した書簡には「連邦大統領閣下−−カルムイキア共和国大統領が宇宙文明を代表する者との接触について閣下に正式報告したということですが、イリュムジーノフ氏のように機密にアクセスできる高位の人物が、そうした接触を報告する際に確立した手続きがあるのかどうかをうかがいたい。また、まったく無邪気に見えた(番組での)会話の中で、彼は機密情報を漏らしてはいなかったのかどうかをお答えいただきたい」と記されていた。
トークショー内でイリュムジーノフ大統領は、モスクワのマンションのバルコニーに透明のチューブに入った宇宙人が現れたと語っていた。近くにいた運転手、閣僚、側近の3人も目撃したという。
熱烈なチェス愛好家のイリュムジーノフ大統領が地球外生物との接触について口にしたのはこれが初めてではなく、2001年にもUFOに乗せてもらって飛んだことがあると発言している。(c)AFP