世の中いやなことだらけ。 先日9才の女児が殺された事件、その犯人が生徒の見守り役の保護者会の会長だったというから、あきれて物が言えない。 一方、世界に目を転じてもいやなことだらけで、世界情勢は日に日にひどくなる一方である。
一部の輩の目的のために、シリアの子供たちが化学兵器で苦しめられ、それを口実に打ち込んだミサイル爆撃によって、世界は今、北朝鮮の動向次第では何が起きるか分からない状況に陥ってしまっている。 こうした一連の不穏な動きは全て、トランプ大統領の登場から始まっているといっても過言ではない。
それにしても、最近のトランプ大統領の言動を見ているとあきれるだけでなく、鳥肌が立ち、吐き気がしてくることが多くなって来た。 2日前、アフガニスタンで行った空爆に使ったのは、核兵器を除くと、最大級の破壊力を持つ大規模爆風爆弾「モアブ」。 全長が9メートル、総重量10トンのこの爆弾は、巨大で重すぎるため、戦闘機や爆撃機には搭載できないという、なんとも恐ろしい爆弾である。
爆撃点から50キロ離れたエリアでも大地の揺れが感じられるというから、火薬量8・5トンの威力の凄さが分かろうというものだ。 こんな爆弾がこれから先の戦争で使われる可能性を考えると、鳥肌が立つ。 オバマ前大統領がその使用に踏み切れなかったそんな悪魔の爆弾を、こともなげに使用した後のトランプの発言もまた驚かされた。
「前政権の8年間に比較し、8週間の我が政権の行動力がとてつもなく違うことが分かるだろう」。 IS(イスラム国)の進撃が進んでいるため、やむをえず使用したというなら分かるが、これほどの強大な破壊力、殺傷力を持った悪魔の兵器の使用に踏み切ったことを、得意げに語るその姿を見ていると身の毛がよだつ。
それにしても、世界最大の爆弾で攻撃した相手がその誕生に自国の一部の勢力が関わっていたIS(イスラム国)であったというのは、なんとも皮肉なことではないか。 9・11同時多発テロ以降、米国がこの世に産み出したアルカイダやISなどのテロ集団。 そのテロ集団が今世界中に恐怖と混乱を撒き散らしているのだから、米国のカルマは巨大だ。
本日のキム・イルソン(金日成)の生誕105周年を祝賀する式典、または4月25日の朝鮮人民軍創建85周年の軍事式典当日に地下核実験が行われるか
どうか、世界の注目が集まっている。 事の次第では我が国を含め太平洋北東部一帯は、一気に危険な状況に陥る。
また、明日トルコで行われる国民投票の行方にも注目だ。 賛成票が多数となった時には、大統領の権限が大幅に強化され、エルドアン大統領の独裁色が鮮明になり、国民の分裂化は避けられなくなるのは必至。 一方、ヨーロッパ諸国もエルドアン大統領の言動には反発が強まっているため、これ以上の独裁化は両者間の対立がさらに厳しくなってくることは避けられそうにない。