ロンドンでまた11人殺傷テロ
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犯行現場で犠牲者への祈りを捧げるイスラム系住民
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英国のロンドン市内でまたもや車暴走テロ。 14日に24階建ての高層ビルで火災が発生し、死者の数が100人を越しそうだといわれているロンドンで、1週間も経たない内に、今度はまた残虐なテロである。
今回のテロはラマダン月の夜の祈りを終え、教会から出てきたイスラム教徒を狙ったテロで、犯人は4人の子供を持つ47歳の白人男性。 男は逮捕に協力した男性に「イスラム教徒を殺したいのだ!」と叫んでいたというから、イスラム教徒を対象にした犯行であったことは間違いないようだ。
今月6日付の記事「止まらないヨーロッパのテロ」で、ヨーロッパ各地でテロが多発しており、英国だけでも、今年3月にロンドン市内で発生した車とナイフによる17人の死亡事件。 さらには5月22日のマンチェスターのコンサート会場で22人が死亡した自爆テロと、わずか半年足らずの間に悲惨なテロが3件発生していることを、記したばかりである。 今回でわずか4ヶ月間で4回目となった。
これまでのテロがいずれも、イスラム過激派の影響を受けた犯行と思われるものだっただけに、イスラム教徒だけを狙った今回のテロは、イスラム教徒に強い敵意を抱いた上での犯行であることは間違いなさそうである。 現に、英国では一般のイスラム教徒に対する差別的な犯罪が、ここ数ヶ月間、例年の5倍以上に増えてきているようである。
フランス・パリでもテロ
ロンドンに負けじとばかりに、フランスの首都パリでもテロが発生。 こちらも4月に警察官1人が死亡したテロに次ぐ事件となった。
19日午後の3時頃、観光客があふれかえったシャンゼリゼ通りで、爆発物を積んだ車が治安部隊の車に突っ込んだ。
幸いにも死者は犯人一人で済んだが、事件のあった現場は有名なシャンゼリゼ通りで、多くの観光客などが集まる場所だっただけに、一歩間違ったら多くの人々が巻き添えを食った可能性はあったようだ。 現に犯行に使われた車には、爆発物も積み込まれており、幾つもの小型銃やカラシニコフ銃なども用意されていたようである。
我が国などと違いヨーロッパ各国は、様々な人種のるつぼと化しており、宗教も様々である上に貧富格差も広がっている。 それだけに、これから先、人種間、宗教・宗派間の争い、さらには格差社会に対する反発などによって、テロだけでなく様々な争いごとが発生してくるものと思われる。 何とも恐ろしい時代の到来である。
熱暑に見舞われたポルトガルで記録的な山火事
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ポルトガルで記録的な山火事が発生。 多数の死者が出ている。
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ヨーロッパが見舞われているのはテロだけではない。 記録的な猛暑で、イベリア半島から始まった猛暑は昨日あたりからヨーロッパ全体に広がっており、各地で記録的な猛暑に襲われている。 昨日19日、ロンドンは32度、パリは33.4度、スペインのマドリードは35.6度、ポルトガルのリスボンは37.5度、イタリアのミラノは32.5度。
いずれもこの時期の最高気温を5〜10度上回っており、ロンドンでは17日から19日にかけて、3日連続で30度を超す猛暑に見舞われている。 ロンドンは東京などに比べてかなり気温が低く、28度を2日以上続くと猛暑日となっており、30度を超す日は年間に7日ほどしかないだけに、まさに3日続き酷暑に見舞われているというわけである。
そんな猛暑が続いているイベリア半島のポルトガルでは、17日、雨なしの暑さで乾燥した山に雷が落ちて発火、それに強風が追い打ちをかけて、多数の死者を出す史上最大規模の山火事が発生している。 風と高温のため消火活動がままならず、数日間にわたって燃え広がっており、判明しているだけでも死者の数は61人、負傷者は57人に達している。
犠牲者の多くは車で避難しようとした人々で、道路上で火と煙に囲まれて逃げ場を失ったようである。 下に添付した黒こげになった車が散乱している写真を見ていただければ、その惨状の凄さがお分かりになられるはずだ。 スペインTVEは被災地に入れば、犠牲者の数は更に増えるものと思われると伝えている。 出火の原因が猛暑と落雷となると、人間の手では防ぎようがないだけに、これから先、同じような大規模火災の発生が心配だ。
猛暑といえば、米国西部も酷暑に襲われており、 カリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州でで高温に関する最高の警報が発せられている。 ちなみに20日の予想気温はデスバレーで53度、ラスベガスでは47度となっており、ラスベガスの47度は観測史上最高気温となるようだ。
テロもなければ、猛暑も洪水もない我が国では、想像もできない状況が世界各地で続いていることだけは、お忘れなきように願いたいものである。
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避難の途中で人煙に囲まれ延焼した車。 多数の死者が出ている
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