混乱にまた一歩近づく世界情勢
 

 


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シリアでサリンガス使われる
米軍、シリアに巡航ミサイル発射
シリア空爆は世界を混乱へ
頻度を増す一方のテロ
実りなき米ソ外相会議
危険度を増す一方の世界情勢
トルコ真っ二つ
西之島再び噴火始まる
混乱にまた一歩近づく世界情勢
イスラエルのラビが残した警告
狂気の殺傷事件と死者数を増す自然災害
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北朝鮮と金正恩の実体 @
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第二のウォーターゲート事件となるか
トランプ大統領外遊の成果は?
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キャッシュレス化が進む世界 @
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災難続きのヨーロッパで、テロと山火事
米軍機またもやシリア軍機を撃墜
ポルトガルの森林火災さらに拡大
シリア難民の悲惨な実体

EU主要国フランスの行方

 
 

 
     
 

ここ数日、世界の関心はフランスの混戦模様の大統領選挙の行方と、朝鮮人民軍創建85周年を迎える北朝鮮の動向に向けられていた。 フランスの大統領選挙は第1 回目の投票で過半数を獲得する候補がいない場合は、再度上位2名による決戦投票によって大統領が決められることになる。

その第1回目の投票が24日行われたわけだが、混戦の中上位1位が中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相、第2位が極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首 となり、5月7日の決選投票に進むこととなった。 最終的にはマクロン前経済相が勝利を収めることになるだろうというのが大方の予想であるが、問題はその投票比率である。

マクロン氏が70%を越す票を獲得して勝利するだろうという見方が多いようだが、もしも60%前半、もしくは60%台を割るようなことになると、フランスのこれから先の政局は暗雲が立ちこめることになるかもしれない。 マクロン氏は、金融市場が歓迎する穏やかな規制緩和路線や財政健全化を掲げている一方で、ルペン氏は、 フランスのトランプ的存在として減税や社会保障の拡充、さらにイスラム系移民の排斥と欧州連合(EU)からの離脱を訴えているからである。  

両者の対立点を私なりの見方で見ると、マクロン氏はこれまでの世界の政治や経済を動かしてきた一部の「富裕層」の代表であり、 彼が大統領に就任することになれば、基本的にはこれまでの政治と何ら変わりのない、格差拡大への道を進むことになるはずだ。

マクロン氏は政治家としては新進気鋭の若手政治家であるが、彼は長年、ロスチャイルド系の金融機関に勤めてきており、政治家に転身する数年前は、5年間に3億円を超える賃金を得ていた人物であることを考えれば、現在の金融制度を維持し続け、格差是正や金融制度の改革に手をつけることはなさそうである。  第1回目の投票で彼が第一位に選出された直後の世界の株価の高騰がそれを示している。

一方、ルペン氏は長年極右政党の代表であった父親の後を継いだ女性で、減税や社会保障の拡充など「低所得者」に対する支援に重点を置いており、低所得層や若者、農村部の人々から強い指示を受けている人物である。 同時に、現代社会を牛耳っている「グローバリゼーション」に強く反発する考えを持った人物でもある。 それゆえ、 イスラム系難民の流入に反対し、欧州連合(EU)からの離脱を政策の重点に据えているのである。

こうした点を頭に入れて考えてみると、もしも、マクロン氏の勝利が60%前後であったとしたら、これから先、フランス国内は英国や米国、そしてトルコと同様、国論が2分されるところとなり、政治の混乱 は避けては通れそうになさそうである。 それゆえ読者におかれては、来月7日に行われる決選投票の行方、特に両候補者の支持率に注目して頂きたいと思っている。

 

キム・ジョンウン(金正恩)率いる北朝鮮の行方

 
 

 
 


キム・ジョンウンが決断すれば、韓国の首都ソウルは火の海化すことになるのだ。
写真は昨年3月に行われたの北朝鮮軍による砲撃訓練。

 
 

フランスの大統領選挙以上に世界が注目していたのは、4月15日のキム・イルソン(金日成)の生誕105周年を祝賀する式典と、4月25日の朝鮮人民軍創建85周年の軍事式典の最中に、核実験なり 弾道ミサイルの発射が行われるのではないかという点であった。 

もしもそうなった時には、米国はシリアに対して行ったのと同様な巡航ミサイルによる攻撃や、アフガニスタンのIS(イスラム国)に 対する大規模爆風爆弾「モアブ」投下などの軍事行動を実施することになりはしないかという懸念が大きかっただけに、世界の目が一斉に北朝鮮の動向に向けられていたわけである。

15日はミサイル実験が行われたようであるが、失敗に終わったと言うことで特段問題にならずに終わっており、昨日25日も核実験もミサイル発射も行われず、懸念された事態に至らずに終わった ようで、まずは一安心である。 しかし、東部の海岸地で、長距離砲など300〜400問が投入された大規模な砲撃訓練が行われたようである。

今回の訓練が過去最大規模の砲撃訓練であったことや、キム・ジョンウン(金正恩)委員長自らが参加し陣頭指揮をとっていたことを考えると、 この訓練が核実験やミサイル実験に代わるものであったことは確かである。 キム・ジョンウンにして見れば、中国やロシア政府が厳しい姿勢に転じている今の状況では、核とミサイル実験はするわけにはいかなかったものの、2日間の記念式典日に何もしなかったらメンツが立たない。 そこで考えたのが最大級の砲撃訓練と言うことになったのではなかろうか。

ただ、この砲撃訓練の規模を知った首都・ソウル市民はかなりの恐怖心に襲われたのではなかろうか。 なぜなら核兵器を使わずとも、長距離砲による攻撃を受ける可能性は大きいからである。 なにしろ、軍事境界線からソウルまではわずか30キロほどしか離れておらず、キム・ジョンウンの決断次第では、首都は長距離砲で十分に火の海 と化すことになるからである。

こうして今回は懸念された事態に至らずに、記念式典行事が盛大に行われた一方で、最大規模の砲撃訓練でキム・ジョンウン委員長はメンツを保った ことになる。 そうした点を考えると、キム・ジョンウンは権力欲が強く人間性に問題がある点は間違いないが、一般に言われているように、愚かで短絡的な人物で 、予測不可能な行動に出るような男でないことは確かなようである。

彼は異母兄・金正男氏の殺害を実行していることを考えると、「権力」に対する執着心と「命」を失うことに 対する恐怖心が人一倍強いことは間違いない。 それゆえ、その二つが守れなくなったと感じた時までは、核兵器を利用するようなことはないのではないかと思われる。  イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィー大佐の末路を知っているはずだからである。

それよりむしろ、ワンワールドを目指す一部の「闇の勢力」が裏で偽旗作戦によって、 北朝鮮を第3次世界大戦の突破口に導こうとしていることの方が、遙かに危険度が大きいように思われる。 実はそれを裏付ける ような驚くべき預言が残されているのだ。 それによると、北朝鮮とキム・ジョンウンは最後まで生き残って世界大戦の口火を切ることになるようなのだ。 それについては、回を改めて記すことにする。

 
 

 
 


回の砲撃訓練にもキム・ジョンウン委員長が直接指示を出していたようだ。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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