わずか2年半に10回発生
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テムズ川にかかるロンドン橋で、車によるテロが発生。 (イギリスBBC)
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アフガニスタンやフィリピンなどで爆弾テロで100人を超す死者が発生、 また内戦で混乱状態が続く南スーダンでは、乳飲み子や幼児たちが次々と飢餓で死亡、 さらには、内戦のイエメンでは コレラが発生し死者が続出。 世界中がこうした暗いニュースに見舞われ続けている中、 またまたロンドンで悲惨なテロが発生するところとなった。
3日夜10時頃 (日本時間4日早朝)、 男
3人が乗った車が時速80キロの猛スピードで、テムズ川の上に架かったロンドン橋を暴走。 歩道に乗り上げて次々と歩行者をはねたあと、刃渡り30センチの軍事用の巨大なナイフを持って車から飛び出し近くの食品市場に向かい、買い物客などを次々と襲って殺傷。 7人が死亡、48人が負傷するところとなった。、
2015年の1月のフランスにおける新聞社「シャルリー・エブド」で起きた銃撃事件で、17人が死亡して以降、フランス、ベルギー、、ドイツ、英国、スウェーデンなどで次々とテロが発生、 今やヨーロッパはテロの主戦場と化してしまったかのようである。
この2年半ほどの間にヨーロッパ各地で発生したテロは、主だった事件だけで既に10件、トルコを加えれば15件近くに達している。 英国だけでも、今年3月にロンドン市内で発生した車とナイフによる17人の死亡事件。 さらには5月22日のマンチェスターのコンサート会場で22人が死亡した自爆テロと、わずか半年足らずの間に悲惨なテロが3件発生している。
英国のメイ首相は官邸前に待ち受ける記者に向かって、「こうした悲惨なテロは、もうたくさんだ!」と述べているが、首相ならずとも全ての国民が同様な気持ちになっておられるに違いない。 またその気持ちはヨーロッパ国民の全てが共有しておられることだろう。 もはやヨーロッパ全体が尋常な状況ではなくなくなってしまっているからである。
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逃げまどう人々
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サッカー観戦中パニックで1700人が負傷
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数千人のサッカーファンが大型テレビを見守る中、パニックが発生。
(フランスF2)
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ヨーロッパの全ての国々の市民が明日は我が身となることを、感じているに違いない。 それを如実に示すパニックが3日夜、イタリアのトリノで発生した。 広場の大型スクリーンで数千人がサッカーの試合を観戦していたところ、爆竹音に驚いた人々がテロ発生と間違えて、我先にと逃げまどい、1500人が負傷する「途方もない大パニック事件」が発生したのだ。
このイタリアのパニック騒動は、まさに犯人のいないテロまがい事件であったが、この事件は、 ヨーロッパ各地でさまざまなテロが相次ぐ中、人々が日常生活の中で、いつ自分がテロに巻き込まれてもおかしくないと感じていることを示す事件であった。
昨今発生しているテロを見ると、もはや防ぐ手段が見当たらなくなっていることが分かる。 みな我々人類が長年にわたってまいてきたカルマの因果応報であるからして、簡単に止めることのできるものではないのだ。 一見、他山の石とも見えるが、我が国とていつ同じ状況に陥り、明日は我が身となる可能性は十分にあり得るのだ。
拡大する一方の貧富の差や、増すばかりの憎しみ、悲しみの連鎖、 覇権国が唱える自国第一主義、・・・・・。 全ての面で世の中は悪化する一方である。 そんな中、これから先、いかに穏やかな心、冷静な心を保って、日々の生活を過ごしていくかが問われるところである。 どうやら、各自が真剣に我が身の処し方を考える時が到来したようだ。
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手足を骨折したり顔に傷を負った人々が続出、1700人余が負傷。
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