IS最高指導者バグダディ死亡説
 

 


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今度は南米で異常気象
シリアでサリンガス使われる
米軍、シリアに巡航ミサイル発射
シリア空爆は世界を混乱へ
頻度を増す一方のテロ
実りなき米ソ外相会議
危険度を増す一方の世界情勢
トルコ真っ二つ
西之島再び噴火始まる
混乱にまた一歩近づく世界情勢
イスラエルのラビが残した警告
狂気の殺傷事件と死者数を増す自然災害
福島の山火事
北アメリカと北欧の異常気象
北朝鮮・弾道ミサイル発射
北朝鮮と金正恩の実体 @
北朝鮮と金正恩の実体 A
第二のウォーターゲート事件となるか
トランプ大統領外遊の成果は?
ロシアとスリランカの記録的な災害
中国・急増する高齢者の自殺
米国・パリ協定から脱退
止まらないヨーロッパのテロ
キャッシュレス化が進む世界 @
キャッシュレス化が進む世界 A
またロシアで反政府デモ
国家衰退に向かう英国と米国
IS最高指導者バグダディ死亡説
災難続きのヨーロッパで、テロと山火事
米軍機またもやシリア軍機を撃墜
ポルトガルの森林火災さらに拡大
シリア難民の悲惨な実体

追いつめられる IS(イスラム国)

 

 
 

 

空爆により、死亡した可能性が取りざたされているISの最高指導者・バグダディ。

 

先週末、ロシア軍がシリアで行った空爆により、過激派組織IS(イスラム国)の最高指導者バグダディが死亡したようだというニュースが、世界を駆けめぐった。  情報発信源は ロシア国防省で、同省はISの幹部がシリア北部のラッカで会合を開くとの情報を入手し、 28日に空軍機で攻撃。   幹部約30人と戦闘員300人を殺害したとし、その中にバグダディが含まれている可能性が大きいことが伝えられた。

ただラブロフ外相は100%の確証はないと述べており、アメリカ政府も「報道を裏付ける情報を持っていない」「信憑性に欠ける」と否定的な発言をしている。  これまでにも何回か同様な情報が流され、その後に本人の生存が確認されたことを考えると、信憑性には疑問符がつくが、ロシア政府の閣僚会議の席で国防大臣からプーチン大統領に報告された内容であることを考えると、無視できない情報であることは確かである。

現に、攻撃から20日が経過した現在でも、バグダディは一度も姿を見せておらず、特に、イスラム教徒とにとって聖なる日であるラマダンが始まった際にも姿を現さず、ビデオメッセージも発信していない。 このようなことは今までになかったことだけに、死亡あるいは重傷を負った可能性は決して小さくはなさそう である。
 

 

 
 


ロシア軍によって空爆されたラッカ南部のISの作戦会議場跡 (ロシアTV)
 

 

ISがイラク、シリア両国にまたがるイスラム国の樹立を宣言したのは、今から3年前の2014年6月。   一時は両国土の半分近くを支配下におさめたものの、最近はロシア軍や米国主導の有志連合軍、クルド人の武装組織 などの参戦もあって、次第に追いつめられ、イラクのモスルやISの首都とされてきたシリア東部のラッカも壊滅直前状態となってきているため、 支配地域は大幅に減少しており、国家の形態は崩壊しつつあるようである。 

問題は、IS誕生の背後にいるイスラエルや米国、英国の一部のユダヤ系勢力が、これから先どう動くかである。 これ以上3カ国のユダヤ系組織がISの支援に動けば、IS誕生の真相が 世界に知られることになるだけに、支援活動は制限されることは間違いない。 あとは戦闘部隊が表に出るケースは少なくなり、各地で防御が困難な自爆テロ等を活発化させてくる 可能性が大きそうだ。

いずれにしろイラクやシリアのみならず中東各国に拡散した戦闘員が消え去り、ISが一気に壊滅に向かうことはありそうにない。  もともと、イスラエルがシリアやイラクを拠点にISを誕生させたのは、イスラム教徒の支配する中東諸国を混乱させ、政治力や軍事力を弱めさせるためであった。  一応その目的は達したとして、 これから先は、裏で資金援助を続けながら様子を見ることになるのではなかろうか。

それにしても、昨年1年間のISによるイラク、シリアでの自爆テロの件数は1100件に達しており、1万人を越す死傷者を出していることを考えると、その罪の大きさは尋常ではない。 やがてこれから先、当事者のみならずその 裏に隠れた支援者たちは、まいたカルマを刈り取ることになるわけだが、想像しただけで身の毛がよだってくる。
 

 

 
     
 

 
 


イラクのモスルやISが首都としてきたシリアのラッカの奪回作戦では、
残された多くの市民が楯とされ、生活面や治安面で苦境に立たされている。

 

 

追加速報

米軍機 シリア政府軍機を撃墜

 

 

 
 


空母に帰還する米海軍爆撃機

 


今朝早朝、内戦とIS掃討作戦が続くシリアで、米軍機がシリア政府軍の戦闘機を撃墜したという衝撃的なニュースが飛び込んできた。  シリアでは米国軍が支援するシリア民主軍と呼ばれる反政府軍が、IS掃討作戦に参加しているが、このシリア民主軍はアサド政権に対抗する反政府組織であることから、これまでにアサド政権軍による攻撃が行われていたようである。

これを止めるよう米国はロシアに対して要請して来ていたようだが、シリア政府軍による新たな攻撃が行われたことから、今回、空母から発進した米国の海軍機がシリア政府軍機を攻撃し、撃墜する事態に至った至ったというわけである。  なお、米国によるシリア軍機攻撃は始めてのことである。

先般、米軍がシリア軍によるサリンガス使用に対して巡航ミサイル「トマホーク」をシリアの空軍基地に発射したことは、記憶に新しいところであるが、その結果、米国とシリア・ロシアとの関係が悪化した後だけに、ここに来て再び行われた米軍機によるシリア政府軍機撃墜事件は、シリア情勢を巡る米国とロシアン関係はさらに悪化させる可能性が大きそうだ。 

もしもプーチン大統領が今回の攻撃に対して、米国に何らかの対抗処置をとることになれば、米国とロシア間の関係は一段と悪化する可能性があるだけに、憂慮すべき事態である。 読者におかれては、この後、ロシア政府がいかなる動きに出るか、注目しておいて頂きたい。

 




 

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