中米グアテマラで3日、首都グアテマラ市の南西約40キロにある活火山フエゴ山(標高3763メートル)が噴火。 熱い溶岩が山の斜面を流れ落ち、家々をのみ込んだ。 また上空には噴き上げられた火山灰が厚い雲を成し、燃える岩石の破片が火山灰と一緒にひょうのように降り注いだ。
被災者の数は170万人、死者数は62名に達しており、行方不明者が多数いることから、死者の数はさらに増えることになりそうである。 大きな被害が発生したアンティゴアの町へは、遺跡探索でこれまでに何度か訪ねているので、被災現場で火山灰を浴びた人々の映像を見ると心が痛む。
フエゴ山は2002年から噴火を繰り返しており、昨年以降、活発な火山活動が続いていたが、今回は噴火の兆候が見えなかったため、避難が遅れるところとなったようである。 予知の難しさは我が国とて同じ。 噴火と地震については予知は出来ないものと思って、ゴーグルとマスクは常時携帯するよう心がけておいて頂きたい。
先月から始まったハワイ島のキラウエア噴火は未だに収まっておらず、家屋の焼失も増え続けており、避難民の数は2500人に達している。 どうやら、環太平洋火山帯の噴火活動は次第に活発化して来ているようである。
気になるのは、今回の噴火で太平洋沿岸でマグニチュード5.2の地震が発生している点である。 これまでの噴火を注意深く見てみると、規模の大きな噴火は地震を伴うケースが多いため、富士山の噴火が発生した際には、東京から伊豆半島に至るエリアが地震に見舞われる可能性は無視できないようだ。 噴火の規模が巨大となった場合には、マグニチュード7以上の地震を誘発することになるかもしれない。
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上空数1千メートルに達した噴煙。 (以下はBBCニュース)
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ふもとの村は完全に火山灰の覆われてしまった。
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突然の噴火に逃げ惑う人々。 明日は我が身である。
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立ちあがる黒煙が作った人物像。
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火山灰に覆われた住宅の中から奇跡的に救助された赤ちゃん。
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