アフリカで大量のバッタ発生
新たな食糧危機到来
1300万人が深刻な食糧危機へ
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アフリカでは慢性的な食糧危機に追い打ちをかけるように大量の
バッタが発生し、1300万人が深刻な食糧不足に陥ろうとしている。 |
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今アフリカでバッタが大量に発生し、ケニア、ソマリア、エチオピアなど7カ国で過去最悪の被害が広がっている。ソマリアでは非常事態が宣言され、エチオピアでは旅客機が緊急着陸を強いられる事態も発生している。
大発生しているのは「サバクトビバッタ」と呼ばれるバッタで、通常は群れをつくらない習性を持っているが、幾つかの条件が重なると大量繁殖して巨大な群れとなり、農作物を荒らし、飢饉(ききん)の原因になる。
今アフリカは人口の増加と異常気象で慢性的な食糧不足に陥っているが、そこにバッタの被害が追い打ちをかける事態となっているのだ。こうしたバッタの大量発生の要因もまた気候変動によるもので、インド洋の海水温度の上昇による大量の雨とサイクロンが大発生を導いたようである。
増え続けているバッタは9カ月で8000倍にもなるといわれており、各国が殺虫剤を散布して被害を避けようとして来ていたが、バッタは猛スピードで1日に150キロも移動するため手に負えない状況に陥っているようである。
そこで、国連は最新鋭のドローンを使って大集団の移動を追跡し、空から殺虫剤を散布する計画を立てているが、成功するかどうか確かではない。
もしも計画が成功しないと、数千万人の人々の命が危険にさらされかねないだけに、その行方が気になるところである。
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アフリカと西南アジアに大量発生している「サバクトビバッタ」
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こうした事態はアフリカだけでなく、昨年下半期に南アジアのインドとパキスタンが甚大な被害に見舞われていたが、新たに南西アジア各地で
も同様な状況が発生しているようである。どうやら、対策のいかんでは、アフリカだけでなくアジアの多くの国々でも、食糧危機に見舞われることになりそうである。
異常気象による大雨や干ばつ、猛暑や大雪、森林火災などが、既に農作物に凶作をもたらしていることは読者は十分にご存じのはずである。それだけでなく、今回のようなバッタなどの昆虫の大量発生もまた、世界各地で食糧危機をもたらし、国際的に食糧価格の高騰を引き起こすことになりそうである。
こうして見てみると、これから先、我々人類の行く先で待ち受けているものは、巨大な「天変地異や世界的な「経済の崩壊」「国家や民族間の争い」「ウイルスによる大量死」だけでなく、国家単位の「食糧危機」も加わって来ることになりそうである。そして、その危機は日に日に迫って来ている
ことは間違いようなので、それなりの備えをしておいて欲しいいものである。
私がかねてから言ってきた「食料の備蓄」や「マスク」「ゴーグル」の準備が、昨年秋の台風や今回のコロナウイルス感染から身を守るのに、役に立っていることを思い出して欲しいものである。ウイルス
対策は手洗いとマスクだけでは不十分なのだ、目からの感染を防ぐにはゴーグルが必要なのだ。
その時になっても手に入らないことをお忘れなく!!
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ケニア・アーチャーズポスト近郊の村に襲来したバッタの大群
(2020年1月21日撮影・AFP)
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ケニア・アーチャーズポスト近郊の村に襲来したバッタの大群
(2020年1月21日撮影・AFP)
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インド西部アーメダバードから250キロに位置するバナースカーンターの村で、鍋を打ち鳴らして農地のバッタを追い払おうとする住民ら(2019年12月27日撮影)(AFP)
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