南半球のオーストラリアでは猛暑に襲われている一方、年末から年初にかけ、北半球のカナダから米国北東部一帯は猛烈な寒波と大雪に見舞われている。 特にカナダの寒波は厳しく、環境・気候変動省は国内10州のうち6州に極寒警報を出している。
カナダの中部レジャイナ(Regina)とウィニペグ(Winnipeg)では、氷点下50度近くまで下がり、人間の生活を脅かすほどの低温状態となっている。 この厳しい寒さのため、週末に各地で予定されていた年末のイベントにも影響が出て、首都オタワでも氷点下25度にまで冷え込んだため、カナダ建国150周年となった2017年の年末を祝うイベントの一部が中止される事態となった。
一方、エリー湖に面している米国・ペンシルベニア州エリーでは年末までに1メートルを超える積雪で、非常事態宣言が出された。 また、カナダ国境に近い米ミネソタ州インターナショナル・フォールズでは、年末27日には氷点下38度を記録。 1924年の氷点下36度を下回る観測史上最低気温となった。
一部の学者とマスコミは温暖化、温暖化と言って騒いでいるが、今地球では温暖化と同時に寒冷化も起きているのである。 あえて言うなら、温暖化がもたらした寒冷化ということになるのだろうか。 そしてその元凶となっているのが、海水温の上昇である。 海水温の上昇は「海流の流れ」に変化を及ぼして北海道や東北に台風をもたらすだけでなく、「大気の流れ」も大きく変えて、ロシアやカナダに異常な高温と寒気をもたらすところとなっているのだ。