原爆投下正当論を打ち砕いた1枚の写真
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ヨハネス・ローマ法王が教会関係者に配布

 
 

 
 



米国の従軍カメラマン故ジョー・オダネル氏が撮影した
「焼き場に立つ少年」 (
妻の坂井貴美子さん提供)

 
 

フランシスコ法王が年末に教会関係者に向け、1945年に原爆投下を受けた後の長崎で撮影された、写真入りのカードを配布したことが、今話題になっている。 教会関係者によると、法王が年末にカードを配布するのは極めて異例なことで、「核なき世界」を訴えてきた法王が出した強いメッセージと受け止められている。

このカードに写っている写真は米国の従軍カメラマンであった故ジョー・オダネル氏が1945年に長崎で撮影した「焼き場に立つ少年」と題するものである。そこには被爆地で幼子を火葬にする少年の様子が撮影されている。 オダネルさんは被爆後の広島、長崎などで、私用 のカメラを使って約300枚を撮影しているが、その中の一枚である。

オダネル氏は長い間フィルムを封印していたが、1989年に反核の思いが込められた彫刻像を見たのを機に、「核戦争を繰り返さないことにつながるなら」と写真展を開いた。 原爆正当化論が根強い米国で批判に耐え、2007年、8月9日に85歳で亡くなるまで各地で写真展を開き、戦争反対を訴えて来た。

オダネルさんの妻で米在住の坂井貴美子さん(56)が、2年ほど前にこれらの写真を掲載した本「神様のファインダー・元米従軍カメラマンの遺産」を出版。そこには 「焼き場に立つ少年」が掲載されているが、そこの添え書きには、「炎を食い入るように見つめる少年の唇に血がにじんでいる」「少年があまりきつくかみ締めているため、血は流れることもなくただ少年の下唇に赤くにじんでいました」と 、オダネル氏の言葉が記されている。

今回、ローマ法王がカードにこの写真を載せて教会関係者に配ったのは、坂井さんの出版した著書が法王の目にとまったからに違いない。 法王はカードに「亡くなった弟を背負い、火葬の順番を待つ少年の悲しみは、かみしめて血のにじんだ唇に表れている」と、スペイン語 の説明文を記しているからだ。

 
 

 
 


正月元旦、信者の前で手を振る法王。 
北朝鮮や米国をはじめ、核保有国のトップに核の脅威を実感してほしいと
願っているに違いない。 その気持ちが今回のカード配布となったのではなかろうか。

 

 

残虐な行為はカルマとして巡り戻って来る

 
 

 
 


長崎に落とされた原爆のキノコ雲   (米軍撮影)
我々が再びこのような映像を目にした時には、人類の未来は絶望的だ。

 

 

法王の記事を見た後、広島や長崎の原爆の投下直後の写真を見てみようと、ブログを検索していたら、「戦争における人殺しの心理学」という本に掲載された次のような文章が目にとまった。 

「兵役年齢の男たちはおおむね前線に出ていたから、犠牲者はほとんど女性や子供や老人だった。 焼死、窒息死、どちらも恐ろしい死に方だ。

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万人の女子供にひとりずつ火炎放射器を向けるとしたら、いや、なお悪いことにひとりひとりの喉を掻き切らねばならなかったのなら、その行為のむごたらしさとトラウマはけたはずれに大きく、だれにもそんなことはできなかっただろう。 

しかし、何千フィートもの上空からなら、悲鳴は聞こえず焼けこげる身体は見えない。 だからだれにでも簡単にできてしまうのである。」

人間はこうして常識では考えれない悲惨でむごたらしい行為を為して来たのだ。 しかし、当時の政府や軍のトップはおのれの犯した罪の大きさなど微塵も感じていなかったに違いない。 そして、トラウマなどまったく感じることのないまま一生を終えたのであろう。 

彼らのように、レムリア文明を核で滅ぼしたアトランティス文明の流れをくむ魂にとって、レムリアの末裔である日本と言う神国を壊滅すること は、何よりの目標だったからだ。 しかし、広島と長崎の30万人の罪なき女性や子供などの民間人を殺したその罪障は、尋常ではない。

そして、その罪障は命令を下した一部の人間だけのものではないのだ。 恐ろしいことだが、 その罪障はいま「カルマは巡る 」の諺(ことわざ)通りに、米国という国家のカルマとして戻って来ようとしているのである。 これが戦争というものの恐ろしさなのだ。 

下に掲載させて頂いた4枚の長崎の悲惨な写真は、1945年8月に松本栄一氏が撮影したものである (朝日新聞、「ナガサキ、フィルムの記憶」より) 。 何度か目にした写真であるが、改めて拝見すると心がかきむしられる思いがする。 金正恩やトランプ大統領だけでなく、核保有国のトップには是非とも机の上に飾っておいてほしいものだ。 後の後悔先に立たずだからだ。 フランシス法王もそれを願っているに違いない。

 
 

 
 


正面から見た崩壊した浦上天主堂。 爆心地から500メートル。

 

 
 

 
 


瓦礫の間の道路を歩く赤子を背負った女性。
 

 
 

 
 


原爆で亡くなった親の遺体を荼毘にふす子供。 
死者は絶えず毎日のように荼毘の火が燃えていたという。

 

 
 

 
 


臨時救護病院で頭皮にメスを入れられる男性被爆者。 後ろに立つ
縁者と思われる女性の姿を見ると、その悲惨な手術の様子が伝わって来る。
 

 
 

 
 


広島でも、生き残った人々が手当てを受けようと集まっていた。
(出典:www.isagiyoi.com)

 

 

 




 

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