ワフワとカリンパンパ村
開校から1年余が経過。
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標高4500メートルのワフワの村。 ペルー高地の独特のすがすがしさが漂っている。
ここには小学校と幼稚園、それに先生の寄宿舎が建設された。
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一昨年から昨年にかけて、皆様のご協力を頂いて完成したペルーの3つの村の学校。
多多くの子供たちや両親が学校へ行ける事を大変喜んでおられるようです。 村の人たちから感謝の言葉が寄せられていますので、お伝えさせて頂きます。 私からも厚く御礼申し上げます。
標高4200メートルのカリンパンパ村の小学校の開校式の様子は、2016年9月8日付の記事「ペルー学校建設の報告
@」で、また標高4500メートルのワフワ村の小学校・幼稚園の開校式と先生の宿舎の完成については、2016年10月25日付の記事「PERU学校建設の報告
A」で報告させて頂いた通りである。
その後、皆さんに購入して頂いた写真や著書の販売などで得た収益金をもとに、セサル・ラトーレ氏の家族たちが、昨年の暮れ、この二つの村の学校にクリスマスプレゼントを持って訪れて下さった。 その時に撮影した写真
のCDを、昨年12月の徳乃蔵でのコンサートの際に、セサル氏が持参してくれたので、整理して今回皆さんに見て頂くことにした次第である。
写真には持参した学用品や衣類やオモチャなどを受け取って喜ぶ子供たちの姿が写っているので、ご覧になって頂きたい。 学校建設から早いものでもう1年余。 子供たちはあっという間に成長し、数年すると幼稚園児は小学生に、小学生は中学生へと成長していくことになる。
実は、そんな時の流れの速さを実感するある出来事にセサル氏が遭遇したのだ。
セサル・ラトーレ氏を驚かしたある出来事
昨年、ペルーのある町で出会った青年がセサル・ラトーレ氏に向かって、お陰さまで大学に入学することが出来ましたと礼を言ったという。 一瞬、セサル氏はこの青年が誰であるか、なぜ自分に大学入学の礼を言っているのか分からなかったようである。
よくよく聞いてみると彼は私たちが、十数年前にアウト・ウルバンバ川の流れる丘の上の村・サニリアートに寄贈した小学校、中学校を卒業し、大学生になった青年であったのだ。
セサル氏は思わず嬉しさがこみあげて、良かったね〜と抱きしめたとのことであったが、私もまた、その話をお聞き
した時、胸にジーンと来るものがあった。
インカ遺跡の探索の途中で私たちが初めてこの村を訪ねたのは、今から14年ほど前になるだろうか。 古くなっていた小学校を建て替えねばと、村人たちが思案に暮れていた最中であった。
実は、1年前にキタパライ村に小学校を建設した直後だったので、資金的な問題もあり一瞬躊躇したが、父兄たちの熱心さに心を打たれて、再建を引き受けることにしたのだった。
その後、生徒数が増えたことから、地元の役所が中学校を作る意向を示したので、我々もその一部を支援して完成。 こうして小学校や中学校を卒業した女の子たちが
その後結婚し、やがて子供を持つことになった。
ジャングルに住むペルーの村では、15歳ぐらいで結婚するのが通例なので、あっという間にそんな時を迎えていたのだ。
昨年再訪したセサル氏に、4〜5歳児の子供を持った母親たちが集まって、浅川パパに幼稚園建設をお願いしてもらえないかと依頼があったのだ。
それまで幼稚園児たちは小学校の一つの教室を使っていたが、小学生が増えたためそれが出来なくなってしまっていたのだ。 そんなことで、幼稚園
の一教室を造ったのは昨年の秋、 今は30人ほどの子供たち通っているようである。
それにしても、サニリアートは不思議なご縁のある村である。 こうして、この村は幼稚園から中学校まで通える、ジャングルの中では極めて珍しい村となったのだ。
ペルーは小学校7年制、中学校5年制、大学5年制で高校はないので、中学を卒業した後、大学に進むことになったのがあの青年だったのである。
標高4200メートルのカリンパンパ村の小学校
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南半球なのでクリスマスは
真夏。 なのに厚いセーター
を来ている。 さぞかし冬の
寒さはきついことだろう。
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トイレも完成し、綺麗に
使ってもらっているようだ
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運ぶものが多いため、こうした
大型車が必要。 そのため、
道路のトラブルが起きると、
訪問ができなくなってしまうのだ。
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この子たちにとって、
気に入ってくれる洋服が
あってくれればよいのだが。 |
3校目のパンパワタ村の幼稚園と給食用の建物については、昨年の1月5日付の記事「ペルー学校建設報告
B」でお伝えしたように既に完成しており、教室には机や椅子も備わって、幼児たちの授業が始まっている。
しかし、学校までの道路の大規模崩壊と11月から始まった雨季のため、その後、セサル氏のご家族が訪ねることが出来ないまま、今日に至っている。 そのため、皆さんには完成した校舎や子供たちの様子を写真でお伝えできない状態が続いている。
そこで、年末にセサル氏が来訪された折に様子をお聞きしたところ、春先には道路も完成し大型車も通行できることになりそうなので、6月の雨期明け頃にセサル
氏自身が訪ねることにしているとのことであった。 したがって、夏には、完成した幼稚園の校舎や子供たちの様子を、写真でご覧いただくことが出来るのではないかと思っている。
なにしろ建設した場所が標高4000メートルという、富士山を遥かに超える我が国では信じられないほどの高地なので、道路などのトラブルが起きると、半年や1年
、訪問することが出来なくなってしまうのは、よくあることなのだ。 セサル氏には村の景観も含めて撮影して来てもらうことにしているので、今しばらくお待ち頂きたい。
標高4500メートルのワフワ村の小学校と幼稚園
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高冷地であるだけに、プレゼント
された衣類は、子供たちにとって
きっと役に立つことだろう。
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プレゼントの中に、玩具の他に
パンも入っていたようで、
喜んで家族のもとに走る少年。
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