皆既月食を撮る
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スーパー・ブルー・ブラッドムーン

 

 
 


皆既月食の始まる10分ほど前、この頃から地球の大気を
通った太陽光が月を照らすため、消えた月が褐色になり見え始めた。

 
 

昨夜は3年ぶりの皆既月食。 今回の月食は「スーパームーン」と「ブルームーン」、「ブラッドムーン」が重なった極めて珍しい皆既月食であった。

部分食のはじめが20:50ごろから始まり、左側から次第に欠け出して次第に暗く消え始めた。それからおよそ1時間ほどした頃から皆既食が始まり、それと同時に月が赤褐色に輝き始めた。食の最大は22:30頃で、赤色が増して綺麗なスーパームーンとなった。

皆既食が終わり出したのが10:50ごろ、食が完全に終了するのは更に1時間ほど後の真夜中過ぎ。 零下10度の寒い冬空の下、なんとも長い天体観測であった。  長いのは観測時間だけではなく、名前も「スーパーブルーブラッドムーン」となんとも長い、珍しい皆既日食であった。

「スーパームーン」は月が地球に最も近づくことを表し、「ブラッドムーン」は文字通り赤銅色の月を指すが、「ブルームーン」と言うのは青色を意味しているわけではない。 1ヶ月の間に2回満月が起きる時に、2回目の満月をそう呼んでいるだけのことである。 今年の1月は2日が満月で、昨夜は2回目の満月となったことからそう呼ばれたわけである。

次回に日本で「赤いブラッドムーン」が見られるのは、2037年1月31日だそうなので、ほぼ20年先、どうやら私には今回が見納めのブラッドムーンであったようだ。 そんなこともあってか、昨夜は月食が始まる頃から薄曇りになり、綺麗な皆既月食は見れられないのではないかと残念に思っていた ところ、途中多少雲の流れはあったが、なんとか最後まで素晴らしい月食を鑑賞することが出来て幸運であった。 

どうやらそれには、金龍様のお力添えがあったようだ。 皆既食が終わった途端、完全に雲に隠れてしまったのを見た瞬間、その力の大きさを感じ、思わず有難うございましたと感謝するところとなった。

ところで今回の月食撮影は大変な点があった。 皆既食が始まった頃から月の位置がほぼ真上になってしまったので、三脚に乗せた600ミリレンズをほぼ垂直に立てなければ、月を捉えることが出来なくなってしまったのだ。 小型のレンズならさほど苦労せずに済んだろうが、60センチほどある大型の重いレンズだけに、その操作が結構大変で、寒さなど感じている余裕がないほどであった(笑)。

 

 

 
 


皆既月食の始まり
 

 
 

 
 


食の最大時・赤色が最も輝いて見えた。
 

 
 

 
 


下側からブラッドムーンが消え始めた。 この間およそ1時間。

 

 

 


 

 




 

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