ロシア、70年ぶりの大雪
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大雪と寒波に覆われたモスクワ |
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ヨーロッパが記録的な寒波と大雪に襲われ、50人を超す死者が出たことは先日「1週間を振り返る」でお伝えした通りであるが、東隣のロシアでは今もなお冬将軍が居座っており、記録的な寒波と大雪に見舞われている。
モスクワでは一昨日6日にはマイナス16・5度と最も寒い時期の気温を下回る寒波となる一方、連日の雪で積雪は50センチを超し、70年ぶりの大雪となっている。
1月は暖かい陽気が続いていたようだが、2月下旬になり一気に寒波に襲われ、2月下旬の平均気温は平年を8.6度も下回り、3月上旬も6.2度下回っている。 まだしばらくはマイナス16度前後の厳しい寒さが続くようなので、これから先の平均気温はさらに低くなりそうである。 平均気温が8度と下回るというのは異常である。
米国東海岸、大雪と強風
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東海岸一帯では、雪で前が見えなくなるという
ホワイトアイスの状態となっており、事故が多発しているいる。
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米国では、五大湖東のミネソタ州からマサチューセッツ州など東海岸一帯にかけて、先週から発達した低気圧の影響を受け大雪や強風で倒木による停電、車両事故、航空機の運航などの被害が発生している。
そんな中、昨日7日には、新たな低気圧の通過を受けた東海岸一帯は、再び大雪と強風、雷などに見舞われ、ニュージャージー州やペンシルバニア州では緊急事態宣言が発令されている。
大雪と強風による倒木が多発しているため、先週の嵐で停電の被害を受けた10万軒の内、その多くは1週間たった今も暖のとれない日々が続いているようだが、今度の嵐で停電に見舞われた件数は30万件に達し、さらに被害者の数が増している。
そうした厳しい状況下、月曜日にはまた新たな低気圧の襲来が予想されているので、来週初めには新たな被害のニュースが伝えられることになりそうである。
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ミネソタ州で動けなくなった車両。
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ペンシルベニア州での倒木
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ニューヨーク州では倒木が電線に当たり火花が散った
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大波に洗われたマサチューセッツ州の海岸。
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またもや列車事故発生
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タンクローリーは破壊され塩素ガスが漏れている。
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米国では天変地異や銃の乱射事件など次々と悲惨なニュースが伝えられているが、列車事故もまた色々な形で多発する可能性が強いことを以前記した。 読者は覚えておられるだろうか。
今回はペンシルベニア州南西部のピッツバーグ近郊で、列車がタンクローリーと衝突する事故が発生。 事故による死者はなく負傷者もわずかであったが、タンクローリーに積まれていたのが塩酸であったため、破壊したタンクから大量の塩酸ガスが漏れ、乗客数名が呼吸器の炎症を起こし病院に搬送され、周囲の住宅街には緊急避難勧告が出される事態となった。
事故を起こした現場は遮断機のない踏切であったようだが、塩酸のような危険物を積載した車が、列車の通過を確認せず踏切を渡ることなど我が国では考えられないだけに、驚かされた。
高等学校の銃の乱射事件「トランプよ恥を知れ」の記事で、今年に入ってわずか1ヶ月半で銃によって亡くなった人の数は5300人を超しているという、驚きの数値をお伝えしたが、昨年1年間の踏切事故の件数は2100件に達しており、内110件がトラック事故であることを、ABCニュースが伝えていた。
銃による死者数にも驚かされたが、踏切事故の件数もまた驚きである。 広大な国土を持ち人口も我が国の2・6倍近くあるとはいうものの、我々の常識からすると、この件数は異常である。
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