我が家でも咲き始めたアジサイ(紫陽花)。 初夏をイメージする花だが地域や品種によって季節にはかなり幅があるようだ。
アジサイは日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培されているが、原産地が日本の花をヨーロッパで品種改良されたものを「セイヨウアジサイ
」と呼んでいる。 主として6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の「ガク(萼)」と呼ばれる装飾花が周りを縁取る。「ガクアジサイ」の「ガク」はガク(額)で縁取られたように見えることから、つけられた名前である。
このガク(萼)を花弁と勘違いしている人が多いようだが花弁ではなく装飾花で、本来の花は中心部の小さな粒状のものである。 最近は品種改良が進み、大きく発達した萼(装飾花)をもつ
アジサイが増え、ほとんどが装飾花で彩られたセイヨウアジサイやホンアジサイが多くなっている。(ガクアジサイの変種・写真B、C、D、E)
下の写真 @の「ヤマアジサイ」を見れば、粒状の小さな花だけで装飾花が付いていないのが分かる。
これが本来のアジサイだったのではなかろか。 それにしても、品種改良が進むとここまで装飾花が見事に変化して、花(花弁)と化すものかと驚かされる。
写真Dのように、一見したところアジサイとは思えないものもある。