100才を超えた長寿の秘密は?
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徳乃蔵ギャラリーでくつろぐ「愛猫チロ」(クリックで拡大)
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私のこれまでの人生で一番長い時間一緒に過ごしたのは、妻でもなければ子供たちでもない、他ならぬチロである。日数的には妻や子供たちの方が多いが、多忙を極めたサラリーマン当時は、家にいる時間はほとんどなく、平日は会社、休日はゴルフ場と競馬場、従って一緒に過ごした時間はわずか。それに比べると会社を退い
た後は、
講演会で留守にしていたり海外に出掛けていた時以外は、チロとは離れることがなかったため、一緒の時間が最長というわけだ。
10年余にわたって十数冊の著書の原稿を書いている最中、チロはいつも傍らにいてくれた。夜半3時前になると、もう寝た方が良いよと、足下に来て何回か鳴いてくれた。さらに書き続けていると、今度は机の上に上がってパソコンの前に座って動かなくなる。これをされると原稿の書きようがなくなるので、打ち切らざるを得なくなる。
チロにとっては精一杯の注意勧告だったに違いない。
どうやらチロは私の母か妻があの世から、無茶をする私の監督役として送ってくれたようである。長い間海外の探索に出掛けて帰宅すると、どんな時間帯でも必ず玄関に座っていて「長い間、どこに行っていたニャーン」と鳴いて迎えてくれた。最近は歳のせいで耳が遠くなったためか、泣き声が一段と大きくなってきたが、迎え方は一緒である。
今私にとって一番幸せの時は、ストーブを前に暖を取りながら、チロを膝にだいて好きな時代劇を見ているひとときである。中でも一番のお気に入りは池上正太郎作の捕り物シリーズ「鬼平犯科帳」。最近の世の中を見ると、
政治家や官僚の悪代官どもが次々と悪事を重ね、その手下どもの火付け盗賊の類いが貧しきものから金を奪い、弱き者の命を奪っている。しかし、それを裁く者も懲らしめる者も一向に現れない。
その点「犯科帳シリーズ」は毎回、鬼平なる火付け盗賊改め方の長官が、悪しき者たちを見事に裁いてくれる。この長官は長谷川平蔵という実在した
人物のようだが、作者の池上正太郎氏の悪しき輩が身を滅ぼす筋書きが毎回違っていて引き込まれる。それに主役の中村吉右衛門氏をはじめその共演者たちの演技力が抜群だ。
猫の年齢計算方法
ところで、その愛猫チロは既に21才。猫の年齢を人間の歳(とし)に置き換えるとどうなるのかと思って調べてみると、換算方法がネットに載っていた。換算の仕方には幾通りかあるよう
だが、斉藤昭雄さんという獣医さんが考案した方法では、次のようになっていた。
猫は1年で生殖能力を持つようになることから、先ず生後12ヶ月を人間の20才とみなす。1〜5才までは成人期として猫の年齢に6をかけ15を足した値を人間の歳と見なす。6〜10才は中高年期で5をかけて20を足す。11才から15才は高齢期で4をかけて30を足す。16才以上は老齢期で3をかけて45を足す。
猫たちの平均年齢は13才位のようなので、この斉藤式換算方式でいくと、13×4+30=82才となり、日本人の平均寿命に合致する。ただ、18才になると、18×3+45=99才とな
るが、この年齢の猫はかなりいるようなので、少し計算が高齢化し過ぎのように思える。因みに愛猫チロは21才なのでこの方式だと108才となる。
そこで、その他の換算式を調べてみたところ、もう少し換算年齢が低くなる方式があったが、それでも18才で80才となり、21才だと99才となる。
こちらの計算方式の方が人間の年齢に近いように思われる。
いずれにしても、チロは人間年齢で100才近くに達していることは間違いないようである。そのせいか、近頃は耳が遠くなり目も弱くなっているが、写真でご覧になって頂ければお分かりのように、毛づやは若い頃とあまり変わらない。
今でも毛繕いを熱心にやっておりその姿は、とても100才のお婆ちゃんが化粧台に向かっている姿には見えない。
因みに種類によっても異なるが、猫の最高年齢は23〜24才のようであるが、チロは、私を元気づけるという大きな役割を持って生まれてきたようなので、時の来るまでもう少し頑張って励ましてくれそうである。いずれにしろ地球を離れた後チロは
ライオンより大きな姿に変身して、宇宙を訪ねる私の探索の旅を支援してくれることになっているようなので楽しみだ。
写真はストーブの前に敷いた毛布の上でくつろぐチロ
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気持ちよさそうに背伸び
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アゴが外れるのでは
と心配になってくる
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とてもお婆ちゃんには見えない |
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カブレラストーンを枕に熟睡中
私がパソコンに向かっていると、机の上に上がりカブレラストーンを枕に
気持ちよさそうに熟睡。チロがこれだけの長寿を得て元気でいるのは、
こうして、カブレラ・ストーンから「聖なる生命エネルギー」を得ているため
のようだ。世界広しといえども、カブレラストーンを枕に眠る猫はいない。
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