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清らかな心、蓮・スイレン

 
 

 
 


井戸尻遺跡  縄文時代の人々はどんな草花を見て心を癒していたのだろうか?

 
 

 


国宝・縄文のビーナス
(尖石縄文考古館所蔵)


 


坂上遺跡から発掘された土器
〈井戸尻考古館所蔵)

 

盛夏を迎える頃になると訪ねてみたいと思うのが、隣町・富士見町の井戸尻遺跡。 そこは縄文時代中期の文化を代表する「国の遺跡」に指定されており、その周辺から発掘された土器の中には、写真集『神々の楽園 八ヶ岳』でも紹介しているように、素晴らしい芸術作品〈上段写真参照)がたくさんある。

その井戸尻遺跡のすぐ近くの公園の池には、さまざまな種類の蓮やスイレンが咲いており、見る人の心を和ませてくれる。 花々の間をシオカラトンボが舞い、イナゴやバッタが飛び交っているのを見ると、盆の季節が近づいて来ているのを感じる。

このところ八ヶ岳山麓も例年にない暑さ が続いているが、40度近い猛暑に見舞われている地方の皆さんには申し訳ないぐらいで、蔵造りの徳乃蔵に入ると冷房はまったく必要ない。 昨日は徳乃蔵の休日だったので朝早く出かけ、 井戸尻公園に咲く清らかな「ハスの花」たちを撮影してきたので、ご覧頂きたい。 

ハスの古名「はちす」は、ハスの 中心部にある花托(花床・写真B、Eを参照)が蜂の巣のように見えることに由来するといわれており、その「はちす」がなまって変化したのが「蓮(はす)」である。 そんなハスの花言葉の中で、私が一番好きなのが「清らかな心」である。

仏教では、泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせるハスの姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされている。 また、よい行いをした者は死後に極楽浄土に往生し、ハスの花の上に身を託し生まれ変わるという思想が あり、「一蓮托生」という言葉の語源となっている。

 



 


@ ヒツジグサ
(日本古来のスイレン)
 

A スイレン

B 漁山紅蓮

 



 


C 埼玉古代蓮
 

D 蓮(ハス)

E 大賀ハス

 




 

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