「花の命は短くて」と言う言葉があるように、草花が開花している期間は短い。 せいぜい1週間か10日、短いものはわずか1日だけという花もある。
その中で「クレオメ」〈上段の写真)は例外。 熱帯アメリカ原産で高さが80センチ〜1メートル、花色は桃か白で蝶が舞う姿を連想させるこの花は開花期間が非常に長いのが特徴。
8月8日に掲載した「夏の草花2」に掲載したように、7月の初旬から咲き始め今もなお綺麗に咲き誇っている。 周囲に咲く花たちがすっかり入れ替わっているのをみると、開花の期間が長いのがよく分かる。
このように、次々と入れ替わり目を楽しませてくれる花もあれば、一斉に咲いてあっと言う間に姿を消してしまう花もある。 その点は人の世とよく似ている。
栄枯盛衰に中で長く役割を果たしていく人々もあれば、一時栄えてはあっと言う間に消えていく者もいるのと同じだ。
猛暑に襲われた8月もあとわずか、涼しさの到来と共に秋の七草の季節がやって来る。 夏の草花もぼつぼつ見納めだ。 今回はベチュニアとアサガオを中心に名残惜しい夏の草花をご覧頂くことにした。
少しでも心の癒しに役立てて頂ければ幸いである。