7日で東京都心の最高気温35度以上の猛暑日が、過去最長の8日連続となるなど、日本列島各地で記録的な猛暑が続いている。 それにも関わらず今日の紙面を見ると、東京電力をはじめ各電力会社は比較的余裕のある電力供給を続けている。
背景には電力供給の変化がある。 東日本大震災後、電力の供給源だった原発が止まったことで、火力発電をフル稼働する一方、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で、太陽光発電の導入量がこの4年間で10倍近くに急増。
一方、国民の間に節電の心構えが広がり、LED証明への切り替えなど企業や家庭で節電の取り組みの広がりと相まって、夏のピーク時の電力需要も震災前に比べて10数パーセントほど少なくなっている。
そんな中、九州電力は鹿児島の川内原発の稼働を目指して全力を挙げている。 これだけの猛暑続きでも九電のこの1週間の最大電力使用率の平均値は、85%とゆとりのある日々が続いている。 それなのに、なにゆえ危険極まりのない原発を急いで再稼働しなければならないのか。 全ては金儲けのためである。
今地球はアルス誕生に向かって大きく動き始めている。 地球各地の地震や火山活動を見れば、その動きが近年にないものであることが分かるはずだ。 活発化してきている桜島や口永良部島の火山、さらには近海の海底火山もその一例である。
復興とはほど遠い福島の現状を見たら、国が再稼働お願いしますと頼んでも、勘弁して下さいと言って拒絶するのが当たり前なのに、賛成派の地元市民は今もなお再稼働大歓迎だというのだから呆れて物がいえない。 金のためなら命などどうでもいいと言うことだろうが、巻き込まれる周辺の人間はたまったものではない。
おそらく天はもう一度、最終警告として原発事故を発生をさせることになるのではなかろうか。 人間どもの自由意思を尊重する限り、愚かな人間たちに原子力の恐ろしさを気づかせるには、それしか手がないからである。
ここ数日、原爆投下70年のタイミングで放映されている、広島、長崎の原爆による被災の地獄絵、 腕や顔から布切れがぶら下がっているようにめくれた皮膚が垂れ下がっている姿を、九電の役員と賛成を声高くして叫んでいる地元市民に見せてやりたいものだ。 それでも気づかないようならもはや彼らは人間ではない! 草花に笑われるような人間にはなりたくないものだ。