我が国ではとうてい考えられないことであるが、アマゾンやアンデスには、今でも学校のない村が多くあるのも皆そうした教育の重要性を軽視した考え方の現れである。 今回のストライキは長年続いてきたこうした不平等な支給体制
の抜本的な改善を求めるもので、全国規模で本格的に行われており、すでに2ヶ月半にわたって授業が中断された状況が続いている。
これに伴い、全国各地で学校に向かう道路が閉鎖などされており、日常生活面でも大きな支障が出ているようである。 もしも、このまま9月一杯までストライキが続くようなら、学業は1年間ずれることになるところであったが、今日のセサル氏からの電話では、ストは先週末で終了したようで、昨日から授業が再開されたようである。
問題は、2ヶ月半の空白を埋めるため、1〜2月の夏休みと土日の休みを返上することになるため、先生にも生徒にも大変な負担がかかることになることだ、とセサルは心配していた。
因みにペルーにおける教育制度は、日本の「6−3−3」 制に比べて、「6−5」
制となっており、小学校が6年、中学校が5年。 しかし、大学は日本の4年制に対して、5年制となっているため、小学校から大学までの受講年数は同じ16年となっている。
今回は、読者の皆さんからのご支援を頂いて昨年開校された2つの学校の開校の様子については既にお伝えしたきたが、セサル氏が4500メートルのワフワの学校
を慰問してきたのでその様子を 掲載させて頂いた。 建設された校者だけでなく、周囲の風景や子供たちの様子をご覧いただきたい。
皆さんからのご支援が、多くの子供たちを教育の場に導いたわけであるが、これから先、生徒の数は年々増えてくることは間違いない。 近くの村の子供たちが通うようになるからだ。 来年の夏頃に予定している再訪問の際にはストライキも終わっていることだろうから、カンリパンパ村などの様子も併せてお伝えできることと思っている。 あ楽しみに。